検索窓
今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:37,595 hit

7 ページ7

渡『…ここ、座って』






「あ、はい…」






ヘアメイクの渡辺さんは、黙ったまま
サラサラと私の髪の毛を何度も触っている。







渡『………あんたさ』








「…、はい?」









渡『髪の毛、なんか手入れしてんの?』








「…いえ、シャンプーとトリートメント、
くらいですかね…」








さっきオーラがないって言われたし…
髪の毛も怒られちゃうのかなぁ…







…と思ったら。








渡『…それ、マジで言ってんの?
それでこんだけツヤがあるとか…信じらんねぇ』






その後、お肌の手入れのことも聞かれたけど
乳液だけ、って言ったらまた驚いてた。






.







?『おはよー、翔太くん、やってんね、』








信じらんねぇ、を連発する渡辺さんの後ろから
にこにこしながらやってきた彼は…目黒さん。


 



…本物だ。





 

渡『あ、目黒、お前おせーんだよ』


 



目『いいじゃん、間に合うんだからさ』






渡辺さんの言葉を平然とかわすと
目黒さんは、鏡越しに私を見た。






目『初めまして、目黒蓮です。
雪乃さん、今日はよろしくお願いします』






「あ、こちらこそ、よろしくお願いします!」







目『ふはっ、緊張してるねぇ…
てかさ、さっき佐々木さんに“オーラない”って
言われてたよねー』








…あ、聞かれてた。
マジか、恥ずかしい。





俯いている私に目黒さんが言った。






目『そんなこと言われて、悔しくね?』





「えっ?」





目『悔しくねーか、って聞いてんの。
それとも、所詮広告モデルだって開き直る?』



急にそんなこと言われてびっくりしたけど
そんなわけないじゃん。
私だって広告モデルで終わりたくない。





「悔しい…です」





目『…だろ?だったらさ、今日の撮影で
あんたのモデル魂、見せつけてやれよ』





モデル魂……





そうだ、せっかく頂いたチャンス、
これをモノにできれば…、私だって!






「…わかり、ました、やります、私!」






そうこうしている間にヘアメイクが終わり、
私は衣装に着替えるため、二人にお辞儀をしてからメイクルームをあとにした。




.




渡『目黒…、アイツ、化けるかもな』


目『…俺の目には狂いはねーんだよ』









二人がそんな会話してるなんて、
全く知る由もなかったけど。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 向井康二 , ジャニーズ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みぃ。 | 作成日時:2020年12月8日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。