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koji side
ある日の朝。
prrrr……
ディスプレイに表示された名前に
少し緊張しながら通話ボタンを押す。
『はい……あ、そうです……、えっ!?
……でも、なぜそんな…、いや、ですが……』
『…………そんな……』
────────────
「………さん、康二さん??」
名前を呼ばれてハッと我に返ると
Aが心配そうに顔を覗き込んでいた。
『……あ、ごめん…
ちょっと考え事してもうてた』
今日は、せっかくAが家に来てくれて
手料理振る舞ってくれてんのに…
何してんねん、俺……
それもこれも、全ては今朝の電話のせい。
『うま……っ!』
なんて必死に取り繕った俺の言葉は
Aには通用せぇへんくて。
いや、本当にAの手料理は
美味かってんけど…
「康二さん、何があったの?」
そうやって心配してくれるAに
俺は最低なことをしてしもうたんや。
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作者名:みぃ。 | 作成日時:2020年12月8日 15時