Red thread of fate… (ページ15)

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目黒さんと共演した雑誌が
発売されてから。

環境が一変した。

あの時の雑誌の編集部チーフ、
佐々木さんから直接お電話を頂いて。

正式にモデル契約を結んでほしい
とのことだった。

私にはオーラがない、なんて言ってたのに。

ちょっぴり腑に落ちない気持ちはあったけれど
マネージャーが二つ返事でOKを出したため、
私は晴れてファッション雑誌の専属モデルと
なったのだった。

.

.

目『…よっ、久しぶり』

あれから数週間後、次の号の撮影。
共演ではないけど、同じスタジオを使うので
目黒さんも撮影に来ていて、声をかけられた。

「あ、お疲れ様です」

目『撮影、順調そうだね』

そう言って笑う目黒さん、…イケメンすぎる。

初めてこのスタジオに来たあの日、
撮影の相手役を決めたのは
目黒さんご自身だったって知った。

何で、私だったんだろう？
目黒さんは何で、私なんかを…？

.

なんて考えていると、
頭上から目黒さんの声が降ってきた。

目『あ、そうだ。Aちゃん、
このあと予定ある？…会ってほしい人が
いるんだけど』

会ってほしい人？…誰？

今日はこの撮影が最後の仕事なので
予定は…ない。

だから、目黒さんに“わかりました”と告げ
残りの撮影に向かった。