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ふっかさんに案内されて
リビングのソファに座った滝沢くんは、
みんなを見回してから
ちょっと申し訳なさそうに言った。
滝『…みんな、悪いな。
もし、シェアハウスで何かあったら、
どんな小さなことでも連絡をしてこいって…
俺が深澤に頼んでいたんだよ』
深『…だから、さ。さっき目黒がぶっ倒れた時…尋常じゃないと思って、俺が滝沢くんに連絡したんだ…ごめん』
申し訳なさそうに話すふっかさん。
岩『でも、なんで滝沢くんはそれほどまで…』
滝『…それはね…』
滝沢くんは、大きく息をついて言った。
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滝『Aは俺の姪っ子、だからだよ』
『『『えっ!?』』』
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これはAにも黙ってたんだけどね、
と滝沢くんはぎこちなく笑った。
滝『Aの母親は…、俺の姉なんだよ』
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それから滝沢くんは静かに話し始めた。
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あの事故でAは…命は助かったけど、
意識不明の重体となったこと。
それから何年も、目を覚ましていないこと。
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…え?
ちょっと待って?
皆も同じことを思ったのか、
一斉にAの方を見た。
…だけど滝沢くんは、
そんな俺たちをよそに話を続けた。
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作者名:みぃ。 | 作成日時:2020年9月17日 12時