36* ページ38
「違うの、蓮くん…!」
.
声のする方を見ると
Aちゃんが悲しそうな目をして
立っていた。
『…A…ちゃん?』
「蓮、くん…違うんだよ…」
『な…、どうしてAちゃんがそんなこと…
それに、あの時俺が手をはな…』
「あれは私だから!…
『えっ…』
それ、どういうこと?
私が、ってどういうこと?
そこまで考えて、ハッとした。
…そうだ…
“『……前にどこかで会ったことあります?』”
…そっか、抜け落ちてた俺の記憶……
『もしかして…A…なの?』
彼女は小さく頷いた。
そうか…、そうだったんだ…
目の前にいる、この人が…
幼馴染の、A…
生きて…いてくれたんだ。
でも、だったらなんで…Aが謝るんだよ。
悪いのは、俺なのに。
「あの時……私、ね」
Aが苦しそうな顔で話を続ける。
「私が…自分で手を離したの…」
116人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ。 | 作成日時:2020年9月17日 12時