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『おーい、A、
あんまり川の方へ行くなよ!』



.



Aが浅瀬から少しだけ
川の中を歩いているのが見えて
慌てて叫ぶ。






「ここ、浅いから大丈夫だよーー!」







その声に安心して、また石を探そうと
目線を下げた時だった。








.









.








バチャン!!







「…!れ……、!うぐっ!」






.





大きな水音に気づいて顔を上げると、
溺れてもがくAの姿。



 



.







『A!!』








石に足を取られながらも
必死でAの側まで来た俺は
一生懸命Aに向かって手を伸ばした。







『A!!A…ほら、掴まって…!』






バシャバシャと水面を叩きながら、
それでも何とか俺の方に手を伸ばすA。






『と…父さん!!母さん!!誰か、来て!!

Aが、Aがぁ!!!』







Aに手を伸ばしながら
近くにいるであろう親に大声で助けを求めた。







『A、A!、A!!』







必死に手を伸ばすと、やっと指先に触れた
Aの手…







“A!”








何とか掴まえて、引き上げようとした
次の瞬間…






.






バシャン!!






『…!』






足が滑り、自分も深みに落ちてしまった。







“A…!”







水の中でAの手を握ったまま、
必死にもがく。
 







“僕が…、僕が助けるんだ、Aを…”






そう思っていたのに。


だんだんと苦しくなる息。


奪われる体力。








.



そしてついに



俺は…、手を離してしまったんだ…





そのあと、たくさんの気泡が上がり、





Aが沈むのが、見えた。









.









“…蓮!”




“…A!”




.






遠くで誰かの声が聞こえて、







身体が浮き上がる感覚があったあと






俺は意識をなくした。

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設定タグ:SnowMan , 目黒蓮 , ジャニーズ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みぃ。 | 作成日時:2020年9月17日 12時

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