君は僕の天使 (ページ15)

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A side

洗濯物を干してリビングに入ると

人の影。

あれ？今日は皆さんお仕事だと

思っていたけど。

リビングのテーブルに突っ伏していたのは

向井さん、だった。

「…向井さん？」

向『…ん？…あ、Aちゃん、』

声に反応して少しだけ身体を起こして

こちらをチラッと見てくれたけど。

…どうしたんだろう。

いつもの元気が、ない。

「あの…、ホットレモン、飲みますか？」

向『ん…、ありがと…お願いします…』

それだけ言うと、また机に突っ伏した。

「…どうぞ…」

向『…ありがとう』

向井さんはカップをそっと包むと

飲むわけでもなく、ただそれを見つめている。

向『ねぇ、Aちゃん…』

「…はい？」

向『…俺の…、…俺の居場所は、
ここでええんやろか…？』

「え？」

向『俺…、ついていけてるんかな…
…Snow Manでホンマにええんやろか…』

いつもの元気な向井さんからは

想像できないほど、苦しそうな顔。

今にも、泣きそうで…

お仕事のことは、よくわからないけど。

抱えているものの大きさは

計り知れないものだろう。

.

向『…ごめんな…弱音、吐いてもた…
Aちゃんにこんなこというて…
ホンマ、ごめん…』