切ない恋心をキミに。2 (ページ15)

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your side

リビングから叫び声が聞こえて、慌てて飛び込むと
ルークが彼の上に乗って、顔を舐めていた。

珍しい。ルークが私以外の人にこんなに懐くなんて。
そういえば、彼を見つけたのはルークだった。

『俺は──涼太、と言います。海に落ちた所までは
覚えているんだけど…、でも、助けてくれてありがとう』

私の質問に、彼──涼太さんはそう答えると
身体を起こそうとした。

「あ、まだ熱が、」

涼『ん、大丈夫。これのおかげで下がったみたいだよ』

涼太さんはそのまま身体を起こすと
額にあったタオルを取って微笑んだ。

「よかった…あ、何か温かいもの、飲みますか？」

涼『ありがとう、もらえるかな？』

なんだろう、初めてあった身ず知らずの人なのに。
その微笑みが優しくて、素敵すぎて。

ｽﾞｷｯ…

胸が苦しい。

だから、そうであって欲しくなかったから───
気がついたら、聞いていた。

「あなたは───、不審者、と言うんでしょうか？」