切ない恋心をキミに。2 (ページ12)

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your side

ルークが必死に海から引っ張りあげ、
今、砂浜に横たわっているのは若い男性だった。

いや、嘘でしょ……、
し、死んでる？？

いや、さすがに死んでたら
こんなに綺麗な顔してないか…

なんて妙に納得してみたりするけど、
さてどうしよう？

───とにかくこのままじゃ本当に死んじゃう。

火事場の馬鹿力、とはよく言ったもんだ。
私はルークと共に、プライベートビーチを見下ろす
高台にある自宅へとその男性を運び込んだ。

部屋の暖房をつけ、バスタオルで身体を拭く。
濡れた服を脱がせてあげたいけど
生憎、一人暮らしだし、男性物の着替えなんてない。

「──あ、」

そういえば、頂きもののバスローブがあったっけ。
そんなもの着慣れないからしまったままのはずだ。

「……ごめんなさいね、」

慣れない手つきで服を脱がし、バスローブを着させる。
下着は───、ムリムリ、冷たいけどこのままで。

着替えさせる時に嫌でも目に入ってきた男性の身体は、
程よく筋肉が付いていてムダがなかった。