大切なものを護りたい (ページ10)

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story8 ページ10

｢国王陛下！！？｣

｢陛下！！｣

｢父上…どうされたのですか！？｣

｢王様……第八形態｣

｢待て、アルマリ｣

私が神器の治癒能力を使おうとすると、マーリンさんに止められた

王様の側から離れるように言うと、王様に手をかざして診てくれた

｢…アルマリが遅らせてはいるがだいぶ衰弱している、
急ぎキャメロットに連れ戻り、治療にあたるとしよう｣

その言葉に私は、自分の無力さを恨んだ

｢マーリン様、どうか父上をお助けください！！｣

｢安心めされよ、王女エリザベス
私も全力を尽くしましょう｣

私、何もできてないや

俯いて、溢れそうになってる涙を止めていると、頭に誰かが手を置いた

｢アルマリ、お前が治癒能力を使っていなければ、陛下の病気はもっと広がっていた、遅らせていただけでも、助かるよ｣

マーリンさん……

｢マーリンさん、王様をおね…が、い…………｣

言葉を最後まで言いきれずに、私は意識を失った