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story25 ページ27

エスカノールを探すことと修行に行くことが決まり、みんなは部屋から出ていって、部屋には私とアーサーさんだけになった

アーサーさんは先ほどの話しからずっと俯いていた

(こういう時って話しかけるべきかな?それともそっとしておいたほうが……)

「アルマリ殿」

「あ、は、ひゃい!」

あ、噛んじゃった……

「あ、その…私はアーサー・ペンドラゴンと言います!」

「えっと、アルマリです、妖精族です」

これで、いいのか、な?あ、そうだ

「あの、部屋を、寝台を貸してくださり、ありがとうございます」

長く寝ている間、貸してくれたんだし、お礼だけでも言わなきゃダメだよね

「いえいえそんな!でも、」

話しの途中で急に顔を近づけたアーサーさん

「え、あ、あの…」

距離がかなり近くてタジタジになる

すぐ近くにある彼の紫の瞳に吸いこまれそう

それに、こうやって見ると、髪型が違うだけで、外見は同じだ

(なんか、顔が熱い……)

「うん、顔色も良くなったみたいで良かったです!」

離れると笑顔でそう言われた

その笑顔に直視できなくて、顔を背けると

「あれ、顔が赤いですけど、熱ですか?」

また顔が近づいてきた…じゃなくて!

「だ、だだだ大丈夫で、です……」

(うぅ、また噛んだ……)

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作者名:昌磨ℓσνє | 作成日時:2016年10月2日 0時

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