妖精【usss】 (ページ12)

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snr side.

あの話を聞いてから
Aをひとりにするのが恐い

今日は月曜日
夜は月ラジがある

どうしても１時間くらい
ひとりにしないといけない

｢なんかあったら扉叩いてええから｣

『わたしは大丈夫ですよ』

そうは言ったけど
無理して笑ってることくらい見抜ける

声震えてるし涙目だし

放送が始まっても集中できない

Aのことが気になって、心配で

さ｢みんな妖精って信じとる？｣

う｢見ないと信じないって人多いな｣

安易に肯定したら
Aを危険に晒すかもしれない

｢センラは妖精いると思いますよ
でも共存って難しいんかもな｣

それでもAの存在を
否定することはできなかった

｢もし自分の好きになった人が
人間やないってわかったらどうする？｣

う｢俺は好きになったら
　関係ねぇって思っちゃうな｣

さ｢俺もそうやな｣

し｢俺も｣

みんな考えてることは同じ

＞＞今物音しませんでした？
＞＞ん？今の音何？
＞＞銃声っぽい音しなかった？

さ｢え、聞こえた？｣

し｢いや、聞こえんかったで｣

嫌な予感がした

｢見てくる｣

＞＞センラさん危ないですよ
＞＞今はやめたほうが、、、

そんな心配のコメントも今は関係ない

防音室まで聞こえる音って
相当大きい音、俺にも聞こえた

みんなの忠告を無視して
Aのいるリビングへ急いだ

でもAの姿はなく
リビングには大量の血痕があった

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