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A side
なんと、なんと、あっという間に自宅まで来ることに成功してしまった…。
私、こんな才能あったのね。
これ、女優いけるんじゃない？
第二の藤峰有希子になれるんじゃない？
「あ、あの…、内田さん。｣
「なんだい？ミカちゃん…。」
「楽しいことって、なんですか…？」
自宅内の気配を探りながら内田について行く。
万が一お仲間がいたら私、終わるからね、これ。
「私の部屋に着いたら教えてあげるからねぇ〜。」
ニヤニヤしながら私の肩を抱き寄せる手は余計な贅肉がついていて太くて、筋肉質で太い零の手とは全く違った。
何より匂いがね…。
…香水つけすぎ。
「…れい。」
「ん？どうかしたの？ミカちゃん。」
「あ、いえいえっ！もうすぐ０時だなって思って…。」
「そうだね…。でも今日は私と朝まで楽しいこと、しようねぇ。」
もう鼻息を荒くしている内田に、心の中でヘドとゲロを吐いてやった。
内田に連れてこられたのはやはり寝室。
コイツ…、いい年して盛ってんじゃねぇよ…。
寝室の扉を閉めた後、興奮を抑えきれなくなった内田が私に一気に迫ってくる。
「ミカちゃんっ。本名も、私に教えてくれないかな…？｣
「え、う、内田さんっ？」
「教えてよ…。」
「す、鈴村、美香…です。」
「そうなんだねぇ。美香ちゃん、すごくスタイルがいいね。…胸も大きいし、くびれもあるし…、腰も丸くて…、何より足が丁度いい細さ…。」
「内田、さん…？楽しいこと、じゃないんですか？」
「そうかぁ。美香ちゃんの初めて、私が貰えるんだねぇ。」
純粋無垢な女のフリをして、内田に問いかければニヤニヤとしながら私の初めてを貰えることに喜ぶ内田。
ほんっと、やめて。
私、本当に経験ないから。
初めては零がいいから。
触んじゃねぇ…。
とは言えないから、内田の胸に飛び込んだ。
…歪んだ顔を見られないために。
それに、コイツ…、左肩が少し下がってた。
やっぱ臭い…けど、我慢だ。
インカムの脇についているボタンをひと押しして、風見さんに突入OKのサインを出す。
『A、決して体を許すな。』
何故かインカムから聞こえたのは大好きな人の声。
「えっ…。」
突然の事に小さく驚きの声をあげると、内田は私に顔を寄せてきた。
やばい、これは…、資料室の時よりヤバい。
そう思った私は急いで内田の鳩尾にグーパンを決め、気絶させた。
膝から崩れ落ちる内田の胸ポケットからはやはり、拳銃が。
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いちごって美味しいよね - あっさんさん» すみませんでした！うっかり見落としていて…。教えてくださって本当にありがとうございます！ (2018年8月6日 23時) (
レス) id: 9e74247a01 (このIDを非表示/違反報告)
いちごって美味しいよね - ういさん» 感動していただけたことに感動です！！恋愛って自分が思ってるより、案外難しいんですよね…。応援よろしくお願いします！ (2018年8月6日 23時) (レス) id: 9e74247a01 (このIDを非表示/違反報告)
うい - 少し泣ける所もありました。感動です！ 恋愛って難しいですね。 次の更新楽しみにしてます (2018年8月2日 23時) (レス) id: ab4f966f00 (このIDを非表示/違反報告)
あっさん(プロフ) - こんにちは、すごく面白そうで見てみようと思ったのですが主人公の名前変えられる様にしてもらえないでしょうか、、汗 (2018年8月1日 1時) (レス) id: dd857b1956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごって美味しいよね | 作成日時：2018年7月28日 0時
