【名探偵コナン】降谷零を落とすには。【降谷零】

作戦 10 ページ11

今回の作戦 : 泣き真似！




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今回の作戦は、泣き真似……だから、結構効果があるはずです！！




こんなに自信タップリな理由はと言いますと、


私、普段泣かないんです。



公安部に配属が決まった時は流石に泣いたけど。

いや、だってね。当初の私の公安部(ここ)の印象と言えば、

『ムサい男だらけの部署』

みたいな。そんな感じでしたから。



ついに私は女扱いすら受けなくなったのか……

って落ち込んだ時もありましたわ。


まぁ、登庁1日目でそんなのは吹き飛んだけどね。


神様仏様降谷様ありがとうございます、って感じになったんだけどもね。




まぁそんなこんなで、降谷さんの前で弱音を吐いたことがないんです。私は。


つまーり、弱っている私の姿を見た降谷さんはきっと。


私に落ちる……！！





降谷さんが休憩を取りそうなタイミングを見計らって、私も休憩を取る。


降谷さんは休憩中は部下達に気を使ってなのか、イートインスペースまで必ず行くのだ。

そこに、先回りして……泣き真似だ！！



「……っ…………」



ちょっと肩を上下に動かすのがポイントです。

そして、時たま目元に片手を持って行って、ちょっと目の下辺りを擦ります。


こうすれば、後ろから見たらあら不思議。


泣いてる人(嘘泣き)に見えるではないですか。



「……どうした？」

「ふる、や さん……？」


控えめに声を掛けてきた大好きな声。

待ってくれ、覗き込むのはやめてください。

目元擦ってるけど、液体一滴も出てないんだ、これが。


「はぁ〜、今日も大変だなぁ、風見は。」

「そんな事はないと思うぞ。降谷さんの方が俺なんかより余っ程大変だ。」



え、待って。

更に風見さん達投入とか聞いてない。

これ、絶対バレたら風見さんと降谷さん、両方からの鉄拳が降ってくる……。


「……こっち来い。」

「へっ、」


降谷さんに腕を強く引かれて、自動販売機の物陰に隠れる。

その時の降谷さんとの距離、0cm。



えっ、待って。幸せ。

私今、降谷さんに抱き締められてる……。



あ、涙出てきた……。



「1人で抱え込むなよ。俺で良ければ話は聞く。先に戻るが…お前は落ち着いたら来い。」



あぁ、幸せ……。

きっと今日が私の命日ね。



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(さっき降谷さんがいた気がしたんだが……。)


(気のせいだろ？)


(…そうなのか？)

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