count 54 ページ5
A side
「じゃ、Aは私達オススメのカラスミパスタで!」
「うーん、まぁ、いっか。美味しそうだし…。」
由美に勝手にメニューを決められるも、面白い名前だし、いいか。と思い運ばれて来たお冷を飲んだ。
「すみませーん」
「はーい!」
カウンターの中からパタパタと小走りで来てくれる彼女は、かなり可愛い。
「ねぇ、由美。この店員さん、可愛いね…。」
「そうなのよ。梓さんって言ってね、ここの看板店員!」
梓さん、か。覚えておこう。次この店来た時に何かお話できるように!
「ご注文はお決まりですか?」
「私はカラスミパスタ…、とコーヒーで、」
「カラスミパスタ2つと…、紅茶。A、アンタ何にするの?飲み物。」
「え?あ、私はホットミルクティーで。」
「かしこまりました。カラスミパスタ3つと、コーヒーと紅茶、ミルクティーですね。
少々お待ちください。」
うん、やっぱり可愛い。
梓さん見るだけで疲れが吹っ飛ぶ。
「あ、そういえばさ、」
「なぁに?」
「イケメンさんいないじゃん。天使だけで。」
「え?いるじゃない。カウンターの中。ほら。」
美和子が指を指した方へ首をぐるっと回すと、目に入ったのは…、職場じゃ考えられない程にニッコニコしながら茶葉を蒸らしている上司の姿。
「え…?美和子、由美。イケメンってもしやあの人?」
「「そうだけど?」」
見事にシンクロした2人の答えに、これが確実に例の“イケメン店員”だと突きつけられる。
「そ、そうなんだ〜。あはは、はは…。
……帰っていい?」
「ちょ、なんで?!イケメンじゃない!」
「私の好みのイケメンじゃ、ないな〜なんて?」
「A、前に言ってたじゃない。『金髪イケメンって良いよね。地毛の。』って。あの金髪地毛らしいわよ。」
「もうちょっと、筋肉あるといいかな〜。」
2人から飛んでくる言葉をのらりくらりと交わすも、隣に座る由美にガッシリと腰をホールドされる。
「ゆっ、由美ぃぃ!離せ!お願いだ!」
「もうパスタ頼んだんだから、出れないわよ!」
「み、美和子?美和子ならたべてくれるよね?私の分のパスタ!
私は10秒チャージするからさ、お願いぃ!」
「10秒チャージするんならダメね。はい、座って。他のお客さんに迷惑だから。」
「……ふぁい。」
美和子の冷静な声に渋々席に着く。
あぁ、帰ったら、お説教かな…。
.
529人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時