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降谷 side
やっぱり組織の中の爆薬の入手情報なんて簡単には割り出せなくて、今日で俺たちは3徹目になってしまった。
パソコンに向かい合っている部下の中には、もう目に光がないやつまでいる。
それくらい同じ作業を繰り返した。
「割り出せましたァァ!!!」
だからこの一言が、どれほど嬉しかったことか。
公安部総出で割り出した部下を胴上げしたからな。
でもその後はまだ、麻薬の密輸情報を調べなければいけなかった。
が、唯一まだ気を確かに保っていた風見により一日置いた後、調べることになった。
.
俺が帰る家は、ごく普通のマンションだ。
今日帰ってきたのは、安室透としてのマンションではなく、
稼ぎがいいならいいとこに住めばいいのに、そう言うやつは少なくはないと思う。
俺の彼女ですら例外じゃなかったからな。
でも、いつどこで組織にバレるか分からない状況の中では、とてもじゃないが1つの場所にずっと住なんて出来なかった。
いつでも出ていけるように、と借りているこの部屋は家具も少なければ生活感だって感じられない。
唯一キッチンだけに、人が住んでいる様子が伺えるくらいだ。
え?
しょうがないだろ、俺の料理が美味いんだから。
綺麗に整えられたソファにはしばらく座っていなかったな、と思い出してなんとなく、座ってみる。
それでもどこか違和感を感じてしまうのは、彼女のいるあの空間に俺が慣れてしまっていたからだ。
「Aー…。お前、死ぬなよ。」
ただの願望にしかなっていない言葉を口にした俺は、吸い込まれるように夢の中へと落ちていった。
.
朝、目を覚ませば肩がバキバキと音を立てる。
ベッドで眠らなかった仇が返ってきたのか……。
欠伸をしながらひとつ、伸びをしてシャワールームへと足を進めた。
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いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時