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コナン side




後から自分が言ったことが恥ずかしくなったのか俯いた歩美ちゃんを見かねてか、灰原が口を開いた。


「確かに、吉田さんの言っていることも一理あるでしょうね。
だけど…、きっとその女性、自分を犠牲にしようとしてるわ。その相手の男性や仲間を守るために、命だって惜しくないって考えてるんじゃないかしら?
だから相手や自分を傷付けてまで遠ざけて、距離を取って…。そうやることでしか救う事が出来ないから、だから……。」


話しながら俯いてしまった灰原の目元はどこか懐かしむように、切なく揺らいでいた。
きっと、明美さんのことを思っているのだろう。

安室さんは机の下で拳をギュッと握りしめていた。
周りは皆ポカンとしている。
普段はあまり多くのことを口にしない灰原が、自分の意見をこんなにも長く、つかえながら話したのだから、驚くのも無理は無かった。



「そうだよな…。じゃあその女の人は、仲間を守るためにどんな行動を取ると思う?そこだけ見逃しててさ…。」


1番重要な部分を問えば、次は口を1番に開いたのは元太だった。


「きっとアレだぜ!!そのボスを殺しちまうんだ!スパイ映画でよくあんだろ??」

「それには無理があるわよ、小嶋くん。
1人でその場を制圧するのは無理、ましてや女性であるから戦況的には不利になる…。
それでも仲間に頼らないってことは、手段を選ばないんじゃないかしら?きっと爆弾でも拳銃でも何を使ってでも仲間を巻き込もうとはしないでしょうね。」

「…そうか!!」



灰原が言ったことは的を得ていた。
彼女が組織でまぁまぁの地位を確保していることはもうベルモットからの情報で分かっていることだ。それなら、爆薬を手に入れるのは至って簡単な事のはず。
それに、元警察であったなら拳銃の腕だっていいはずだ。

俺達が見落としてしまっていた部分を綺麗に拾い集めた灰原の言葉に、安室さんが目を見開くのが見えた。


「すごいね、君達は。
僕は仕事に戻るけど…ゆっくりして行ってね。」

「うん!!」

「あ、俺も用事思い出しちまった…。
悪ぃけど、先帰るな!」


文句が飛び交う中で、ポアロを飛び出し赤井さんが待っている工藤邸へとスケボーを走らせた。

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いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時

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