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降谷 side






コナンくんや赤井が淡々と説明していく、Aが今置かれている現状に腸が煮えくり返るようだった。


ベルモットは“アスに惚れている”と言っていたが、実際に必要としていたのは彼女ではなく、彼女の“心臓”だったのだ。



「そのことを…Aはなんて?」

「それが、全く驚いていなかったんだよ。Aさん。ね?赤井さん。」

「あぁ、心配になるくらい落ち着いていたな。」

「…どうして。」

「僕達も色々考えてみたけど、それだけがずっと分からなくて。」



あの馬鹿なAが、もしかしたら自分が心臓をドナーとして差し出さなければならないような状況になったと知れば、少なくとも1度は発狂するはずなのに、それすらしなかった。


「もしかしたら、早乙女には何か策があるのかもしれん。」

「そう考えるのが妥当な線だと僕も思うけど…、どうして僕達にその考えを提供してくれないの?」



赤井がAに提示した条件の中には、FBIに知り得た情報を全て提供することも含まれていたはずだ。
その条件を破れば、自分の信頼がかなり下がることだって分かっているはず。

じゃあ、どうしてAは作戦を提示して来ない…?



「……俺達が何も知らない方が動きやすい、そういう状況に置かれていたとしたら?」



俺の漏らしたこの言葉でコナンくんと赤井の顔つきがガラリと変わった。



「ということは…、Aさんはもう、動き始めているってこと?!」

「近いうちに何か起こすのかもしれん…。」

「きっと組織は事故に見せかけてAを脳死状態に陥れる。」

「!!そうすれば、その病院から黒幕の情報が割り出せる!」

「いや、組織もそう簡単には事を運ばせてくれんだろう。」


どんなに唸っても、Aの考えていることが掴めない。
アイツより大分頭も良く、優秀な人材が3人も揃っているのに、全く予想もつかなかった。


「…最終手段だけど、アイツらに聞いてみるのとかは、どうかな?」

「アイツら…?」

「元太と光彦と、歩美ちゃんだ。
もしかしたら僕達とは違う観点から何か割り出してくれるかもしれないし…。」

「時は一刻を争う。出来ることはなるべくするつもりだ。」

「わかった。」





コナンくんが提案したのは、まさにAを馬鹿にするような案。
まぁ、しょうがない。
Aの馬鹿さをコナンくんは悟ったんだろう。
だから同レベルの小学生に…。
ってヤバいぞ。この回想バレたら……。

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いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時

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