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降谷 side






「はい…、あ、この間の宅配便の方ですね。
おかしいですね…、何も頼んでないはずなんですが。」

「今日は別件で来た。

…中へ通して貰おうか。」



未だに沖矢昴としての皮を剥がずにしらばっくれている赤井にドスを効かせた声でインターフォン越しに話しかける。



すると、しばらくしてから奥の扉が開いて沖矢昴が歩いてきた。


「どうされたんですか?安室透さん。
いや…、降谷零くん?」

「お前…やはり赤井!!」

「何を言っているんですか。用があるなら早く中に入ってください。」


赤井に何かを指示されるのは反吐が出るほど嫌だったが、これでAの情報が少しでも手に入るのなら、我慢ができた。



「赤井…、彼女は、Aはどこにいるんだ。」

「やはり、そのことですか…。」

「…しらばっくれるな!!Aはどこだ!答えろ!!」



赤井の胸ぐらを掴み、少し俺より背が高い赤井をぐっと持ち上げ感情そのままに怒鳴り散らす。



「…降谷くん。今回は邪魔をしてくれるな。
組織を潰せる千載一遇のチャンスなんだから。」

「は?組織を潰すって…赤井貴様なにを…。」

「そのために君の彼女に潜入してもらってるんだよ。

君と関係を絶って、な?」


どういう風の吹き回しか、赤井は今まで暑苦しく首まであげていたハイネックを少しずらし、変声期をオフにして話し始めた。


「今回ばかりは、公安(君たち)に出番はない。

我々FBIと手を組むために、彼女は警察を辞めたんだからな。」


赤井は涼しい顔をしながら窓際に寄って、タバコをふかしている。


その余裕顔と、AがFBI側についているという事実にとてつもなく腹が立った。



俺は、Aを信用していた。
彼女を危険に晒さないためにあまり表には出せなかったが、大切にしていた。
想っていた。


なのにAは、俺が殺したいほど憎んでいる男と手を組んでいるのだ。
『この国を一緒に守ろう』と誓ったAは、赤井と国を守ろうとしている。


Aに抱いていた信頼も、想いも、何もかもが踏みにじられた思いだった。





「…降谷くん?どうしたんだ。」

「っうるさい!!
早く俺の国から出ていけ!!FBI!!!」

「そうは言われてもな…。ここは一応俺の家だからなぁ…。」




申し訳なさそうに少し眉根を寄せた赤井にくるりと背を向けて、工藤邸から飛び出した。

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いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時

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