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A side







気まずい、非常に気まずい。
初対面の男の人(恐らく年上)の人と何を話せと?
会話がまるでみつからない。


ギュッと手に握ったハンカチを握り、慌てて離す。
危ねぇ…、人様に借りたものだった。
お、会話みっけ!!



「あの、…ハンカチありがとうございます。」

「いえ、それくらいどうってことありませんよ。」

「洗ってお返しするので…、っていつ会えるか分からないんでしたね。」

「じゃあ連絡先、交換しましょうか。」


なんともスムーズ…!!
この人…女性慣れしてる?


「わ、私…、知らない人についてっちゃダメって上司に言いつけられているので。」


これ、ほんとのことね。風見さんにいっつも言われるんだよ、私のことを何歳だと思ってるんだか…。


「ははっ、大丈夫ですよ?僕は貴方に手を出すつもりはありません。
ただ、お友達になりたいな、と思いまして。」

「お友達ですか…!ならきっと大丈夫ですね!交換しましょう!」


大丈夫だよね?
それにさ、断るのもなんか…ね?
失礼っていうか…、相手の好意をへし折るみたいで嫌だし。


それに、零に見せつけてやりたいし。



チラリと零の方を盗み見ても、美人揃いのOLさん達のテーブル席で楽しそうに談笑していて私のことを気にかける前兆すら見せない。
というより、私がいること気付いてなくね?


「あり?…すみません。名前言ってませんでしたね!早乙女 Aです。」

「おっと、失礼。僕は沖矢昴といいます。」

「沖矢さん、ですね!」

「そうですね。早乙女さん。」


ふふふ、と2人で笑い合っていると、ふと横から凄まじい殺気を感じた。

え、待って…、この殺気には覚えがある。


身に覚えのある殺気を感じ取ってフリーズしている私の手からスルリとスマホを抜き取り、操作している沖矢さんの手元しか目に入らなかった。
殺気が怖くて。



「はい、終わりましたよ。」

「…はっ!ありがとうございます。」

「いえ。…早乙女さんは、警察の方ですか?」

「…えぇ、まぁ一応は。」

「そうなんですね。なんだか格好良いです。」

「え!ほんとですか?嬉しいなぁ〜。」


普段カッコイイなんて言われないからね。
ノロマだとか、グズだとか、カメだとか、チビだとかしか言われないからね!
公安部、皆背高いんだもん。しょうがないじゃん。


「貴方は笑顔が可愛らしいですね。」



目の前にドンッと勢いよくティーカップが置かれた。
カップを置いた手は褐色で……。

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いちごって美味しいよね - レイナさん» ありまぁ…、全く気が付きませんでした…。ご丁寧にありがとうございます! (2019年2月2日 23時) (レス) id: e4cb51c86f (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 題名の愛してるが愛ししてるになってますよ~ (2019年2月1日 3時) (レス) id: 43b7c4b6ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごって美味しいよね | 作成日時:2018年8月20日 13時

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