５４：闇の中・・・わずかな光。 〜風介side〜 ページ9
風介「・・・。」
あれから数日たったが・・・
『Aを守れなかった。』
ただ、それだけしか考えられない。
＿＿＿＿＿捕らわれた直後、もう一つだけ、頭を悩ませたことがあった。
・・・いや、ある、でいい。
それは、
『Aは、火炎の王子に心を許している。』
ということ。
・・・気絶したとき(４８話)、わずかに聞こえたこと。
「ふ、ふう・・・すけ・・・っ・・・」
「・・・死・・・もらえ・・・？」
「えっ・・・」
「私・・・目・・・国を消すこと。・・・貴方が・・・ば・・・終わり・・・・・・死んで。」
「・・・！離・・・！」
「死・・・・・・ふふっ・・・・・！」
「や・・・・ぁぁぁ！！」
バキッ！！
＿＿＿＿＿私が聞こえたのはここまでだが・・・
火炎の国の女王らしき人物に・・・きっと南雲・・・晴矢は殴りかかったのだろう。
風介(あいつは喧嘩っ早いからな・・・)
・・・
考えれば考えるほど、自分が虚しくなってきた。
私は今、此処で何をしているんだ・・・？
気が付くと、牢屋の床に光が照らされていた。
・・・月の光だ。
風介「・・・Aみたいだ。」
やさしい光。 闇の中で輝く、月みたいな存在。
その人を守らなければいけない。それが私の使命だが・・・
＿＿＿＿＿月が黒い雲に隠れる。
あの黒い雲は、晴矢だろう？
そう心に言い聞かせる。 だが、その黒い雲にAは・・・
私は壁にもたれた。
・・・脱出するのみ。
そう考えた。
風介「＿＿＿＿＿ノーザン・・・インパクト！！」
ガラスの割れる音が響く。
私は気づかれる前に外へ逃げた。
＿＿＿＿＿奇跡的に、外へ出た場所は知っている所だった。
私は、雪の国へと走っていく。
・・・だがこのとき、私はすっかり忘れていた。
自分が牢屋でなにも食べていなかったことを。
５５：正直になれ、私。 〜貴方side〜→←５３：私は次期『女王』。 〜魔神side〜
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼野海帆（冷凍中(プロフ) - RIRANさん» ありがとうございます！頑張ります(｀･ω･´) (2013年1月21日 23時) (
レス) id: 13e0a49e98 (このIDを非表示/違反報告)
RIRAN - 更新頑張ってください (2013年1月21日 18時) (レス) id: aa55c4e490 (このIDを非表示/違反報告)
涼野海帆（冷凍中(プロフ) - らいむみんとさん» 更新遅くてごめんなさい！もうすぐ冬休みなので、まとめて更新したいと思います( ´ ▽ ` ) (2012年12月26日 15時) (レス) id: 13e0a49e98 (このIDを非表示/違反報告)
涼野海帆（冷凍中(プロフ) - 晴嶺さん» 返信できなくてごめんね…。 そうなんだ！大丈夫だよ！ (2012年12月26日 15時) (レス) id: 13e0a49e98 (このIDを非表示/違反報告)
らいむみんと(プロフ) - 久しぶりにこの小説読んだ！（読み直し）更新楽しみ！ (2012年12月17日 19時) (レス) id: f79ee99ab2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼野海帆 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/agogolove3249/entry-11179204072.html
作成日時：2010年12月27日 19時
