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3話 ページ4

黒「大丈夫か?」


行為が終わったあと、黒先輩はボトルを突き出しながらそう聞く。


あ「思ってたより、痛くないもんですね……ありがとうございます」


私は遠慮なく、ボトルの水を飲んだ。


黒「じゃ、帰りますかね。立てるか?」


私に手を差し出しながら、聞く。


この人、意外と優しいんだよなぁ。


あ「ありがとうございます」


私は黒先輩の手に手を乗せ、立たせて貰った。


ズキッ


その瞬間、少し下腹部に痛みが走る。


行為中より、行為後の方が痛いとは……


思わず顔を顰めた私を見て、黒先輩は言う。


黒「やっぱり無理させちまったか……悪ぃ。お前ん家までおんぶしてくから、乗れ」


しゃがんで私の方に背中を向ける。


これはお言葉に甘えた方が良さそう。


あ「じゃあ、すみません、お願いします」


私はゆっくりと黒先輩の背中に被さる。


すると、黒先輩は軽々と私をおんぶして立ち上がった。


あ「重くないですか?」


一応確認がてら聞くと、


黒「あー、重いなぁw」


笑いながらそう言う黒先輩


ちょっとムカつくんだけど!


私は黒先輩の頭に軽く手刀を入れながら


あ「うるさいっ!」


と叫ぶ。


黒「いってぇ!冗談だよ、冗談!ホントはマジで軽いから!…さっきからお前、ずっと静かでらしくねぇからさ…」


あ「心配、してるんですか?」


黒「まぁな」


黒先輩の優しさが身に染みる


いつものように軽口を叩けたら、今よりは心配をかけずに済んだかも


けど、失恋のせいか、それとも黒先輩とあんな事をしたせいか、口数が減ったのは否めない。


あ「私、黒先輩のおかげで何とか立ち直れそうです。ありがとうございます」


そう言うと、黒先輩は笑う。


黒「こんな最低な男に感謝なんてするもんじゃねぇよ。俺はただ、自分の欲に身を任せちまったクソ野郎だ」


らしくないなぁ


私は後ろから黒先輩の頬をつねる。


あ「黒先輩がクソ野郎なのは今に始まった事じゃないでしょ!それに、黒先輩はいいクソ野郎ですから」


黒「いてて、いいクソ野郎って……褒めんのか貶すのかどっちかにしろよ……まぁ安心しろ。これからはもうあんな事しないから」


しない、んだ……


少し残念に思ってしまう自分がいる。


ただの傷の舐め合いでも、心を埋め合えたからか……?


黒「なに?残念?」


黙った私を見て、冗談混じりにニヤニヤとそう聞く黒先輩


いつもなら、違うって言ってるとこだけど……


あ「そーかもしれませんね」

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水無月のぞみ - どうせなら夢主ちゃんと赤葦くんをくっ付けて欲しかった!メッチャショック! (9月21日 15時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なぎさん» ごめんなさいぃぃぃ!!丁度書き終えてしまったところでコメント拝見させて頂きました!ホントすみません! (2020年3月17日 0時) (レス) id: d888a76c5d (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - こんにちは!ごめんなさい…!!めちゃくちゃ性格が歪んでいてバッドエンド…みたいなのが見たいのですが突き落とされて、夢主が目を覚さない…みたいなエンドが見たいです…!!すみません…!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 251a2717ce (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - q66さん» そう言って貰えてめちゃくちゃ嬉しいです!早く書き終わらせるつもりではいるのでこれからもよろしくお願いします! (2020年3月15日 11時) (レス) id: d888a76c5d (このIDを非表示/違反報告)
q66(プロフ) - めちゃくちゃ面白すぎてもう日向が変人速攻打ちたくてソワソワしてる時みたいに私もソワソワしてます!笑応援してます (2020年3月15日 0時) (レス) id: 934092aeb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月11日 20時

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