隠した愛 2【PSYCHO-PASS】【狡噛慎也】 (ページ3)

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50話ページ3

慎也くんの部屋で、慎也くんは私をベッドに座らせると水を持ってきてくれた

狡噛「それで？何があった」

慎也くんに話す訳にはいかない

だって、局長は秀を殺した

もし慎也くんが知ってしまったら……？

同じように殺すかもしれない

あ「慎也くん……私を信じてる？」

狡噛「もちろん、信じてるよ。Aを」

そう優しく撫でながら言った慎也くん

あ「なら、これだけ知っておいて。秀を殺したのは私じゃない……」

そう言えば、ピタリと動きを止める慎也くん

私を見つめるその瞳は私から何か情報を引き出そうとしている

狡噛「言えないんだな……なら何も聞かない」

慎也くんはそう言って、私にキスした

あ「慎也くん……抱いて？」

めちゃくちゃにして欲しい……

そうでもしてくれないと……

耐えられない

狡噛「ああ」

そう言うと、もう一つキスをして、私を押し倒した

･

起きると、慎也くんはまだ寝ていた

そんな彼を横目に服に袖を通す

鏡を見れば、体中に慎也くんが残した痕がついている

慎也くんは気付いたのかもしれない

私が限界だってことに

だからこうして沢山痕を残したのかもしれない

私を繋ぎ止めるために

だけど……

それでも無理だ

私は慎也くんに何も言わず部屋を出た

･

ギノさんに秀についての報告書を出して、局長に会おうと思い、廊下を歩いていた

「A」

そう凛とした声で呼ばれ、振り向くと

あ「璃彩さん……」

昨日の事件中、璃彩さん率いる2係の執行官が1人逃亡した

そして、処刑された

その執行官は璃彩さんの恋人だった

青柳「昨日のこと、聞いたわ……あなたも大変だったわね」

そう告げる璃彩さんは、まるで私を通して彼を見ているようだった

あ「璃彩さんの方が……辛かったでしょう？」

青柳「……そう、かもね。でも、仕方ない。彼は私の元にいる事じゃなくて、逃げることを選んだのだから」

あ「……璃彩さん。幸せでしたか？」

そう聞けば、璃彩さんは頷いた

監視官と執行官の恋が大変な事を誰よりも知ってる彼女だから聞けた

青柳「……変なこと、考えないでね」

璃彩さんはそう言うとまた歩き出した

あ「変なこと、か……」

私は何をしたいんだろうね

誰も分からないこの問いに答えられる日が来るのだろうか……

私はそんな思いを振り切って、局長室へと向かった