隠した愛 2【PSYCHO-PASS】【狡噛慎也】 (ページ17)

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63話ページ17

現場に行くと、トンネルの中の壁に『WC?』と書かれていた

あ「状況は？」

常守「現場の遺体は2係の山門屋執行官。同じ2係の酒々井執行官がドミネーターで執行。その後、山門屋のドミネーターを持ち去り、消息を絶った。監視官が消えた。2丁のドミネーターと共に……」

宜野座「正直わけがわからん。現時点で手がかりはこいつだけか」

ギノさんはそう言うと現場の壁を見る

あ「WC……」

さっぱりだな

何を意味しているのか……

あ「とりあえず一旦戻りましょう。常守監視官は北澤の件の報告書と取り調べをお願い」

常守「はい」

･

あの事件から数日

相変わらず例のメッセージの意味も分からず、1係はずっと北澤の取り調べを続けつつ事件を追っている

酒々井監視官も未だになんの音沙汰も無い

事件の詳細に目を通しながら、他の仕事もこなしていく

すると一つの報告書が来た

？報告書は全部上がって来てるはずなんだけど……

そう思いながら、目を通す

製作者は霜月監視官だった

題は先日の北澤確保に関する考察だった

内容に目を通すと、それは朱ちゃんの行動に対するものが多かった

なるほどね〜

やっぱりそりが合わないんだなぁ

2人を組ませたのは間違いだったかしら

まぁちゃんと纏まってるし、局長にも出して欲しいようだからそのままあげておこう

……ちょっと霜月監視官と話した方がいいかもね

そう思い、霜月監視官を呼び出した

･

あ「来たね。そこに座って」

霜月「失礼します」

そう言ってソファに座る霜月監視官

あ「あの報告書、目を通したわ。綺麗に纏まってて良かったよ」

霜月「ありがとうございます。それで……常守監視官のことは」

あ「そう、今日はちょっと常守監視官について話しておこうと思ってね。私の話であなたが常守監視官への意見を変えても変えなくてもいいの。ただ、彼女の元同僚として念頭に置いといて欲しいから話す。いいかしら？」

そう聞けば霜月監視官ははいと返事をした