隠した愛 2【PSYCHO-PASS】【狡噛慎也】 (ページ16)

今日:23 hit、昨日:17 hit、合計:11,812 hit

62話ページ16

さっきの横転で、近くにいた親子が地べたに座り込んでいる

怪我は無いみたいだけど……

あ「常守監視官は執行を、私はあの親子を保護するわ」

常守「了解」

ちょっと待って、

横転した車の近くに壊れて電流が漏れているドローンがある

私は即座に走って、親子を支えて逃げる

間に合わないか！

私は親子に覆いかぶさった

次の瞬間、爆発が起こる

あ「っ、大丈夫ですか？」

「はっ、はい、ありがとうございます」

あ「ここは危険ですので、安全な所まで案内します」

私は爆発の余波が落ち着いたのを見て、親子を守りながら、ドローンで立ち入り禁止にしている区域の外へと案内した

･

あ『状況は？』

宜野座『常守は北澤の犯罪係数が下がることにかけて動いている。1係はそれに協力中だ』

朱ちゃんがそういう行動を取るということは高確率で下がるだろう

彼女は傍から見たら馬鹿みたいな行動を取っているのだろう

だけど、ただの感情でそう動くような愚直なことはもうしない

あ『わかった。2係も常守監視官に協力してください』

青柳『本気？』

あ『常守監視官の行動には必ず勝算があると私は信じています。もしもの時の責任は私が取るのでお願いします』

そういえば、璃彩さんは了解と言ってくれた

あとはみんなに頑張ってもらおう

･

あ「お疲れ様」

北澤を確保し、戻ってきた朱ちゃんにそう言う

常守『ありがとうございます。Aさんが2係にも言ってくれたおかげで協力して頂けましたし、本当にありがとうございました』

あ「朱ちゃんに任せるのが一番だと思ったから私もああ言ったのよ。朱ちゃんが監視官としてかなり大きくなって、ちょっと寂しいかも」

なんて軽く笑いながら言うと、朱ちゃんは照れたように笑う

常守「酒々井監視官たちの方はどうなったんですか？」

あ「それがね、執行官がドミネーターで処刑され、酒々井監視官はドミネーターと共にいなくなったの。悪いけど、これから現場まで行ってもらう事になるわ」

常守「酒々井監視官が？……了解です、現場に向かいます」

どうしたものか……

何故璃彩さんにも連絡がないのだ

それに、執行官まで殺したとなると……

この事件はまだまだ終わりそうにない

確保した北澤から情報を得られるといいのだけど……

そう思いながら、私たちは現場に向かった