隠した愛 2【PSYCHO-PASS】【狡噛慎也】 (ページ14)

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60話ページ14

朱ちゃんたち大丈夫かなぁ

今日起きた事件は最近2回続けてあった爆破事件の3件目

このままではただでさえ2回の事件で上昇しているエリアストレスがさらに上昇してしまう

今回の件は1係と2係が合同で当たっている

普段なら課長はもしもの時のために公安局に居なければならないのだが、今日は合同の任務だ

私が現場に行っても問題ないだろう

駐車場へ向かいながら朱ちゃんに連絡する

あ『朱ちゃん。状況の報告をお願い。今から私もそちらに向かうわ』

常守｢分かりました。現在、犯人である北澤は逃走中。経路追跡により北澤の居場所は北澤が勤める解体業者の危機管理倉庫と判明。北澤は複数の爆弾を保持していることをほのめかしていました。現在待機中です｣

あ｢わかったわ。現場の指揮は任せるわ｣

了解、朱ちゃんの凛とした声が聞こえた所で車に乗った

･

あ｢志恩ちゃん、北澤のデータを全部送ってくれる？｣

唐之杜『りょーかい』

北澤は建設物解体の現場監督者

つまりは爆弾のプロな訳だが……

仕事目的に爆弾を使用するのと、テロ目的で使用するのとではサイコパスは変わるはずだ

普通なら3件の爆破事件など起こせるわけが無い

1回1回の事件で北澤のサイコパスは濁るはずだから

……嫌な感じがするわね

この連続爆破事件による死傷者はゼロ

偶然なわけない

ならば犯人の目的は何？

事件が起きて必ず起こること…

まず、エリアストレスの上昇

そして、犯人を追跡する公安の存在

そこから推測される犯人の目的は＿＿＿＿

公安を挑発し、待ち伏せている

その可能性が高い

･

現場に着くと共に爆発音がなる

あ｢常守監視官！状況は？｣

常守『罠でした。犯人の狙いは私たち公安局です』

あ｢やっぱり…このまま警戒を続けて｣

常守『了解です』

志恩ちゃんが送ってくれた地図を見て、霜月監視官がいる場所へ走る

すると、無人のトラックが暴走していた

ギノさんは避けたが、霜月監視官が危ない

あ｢危ない！！｣

私は彼女を軽く突き飛ばして倒れる前に抱きしめる

トラックはそのまま塀へと突撃した

宜野座｢陽動か｣

あ｢霜月監視官、大丈夫？｣

霜月｢ありがとうございます。課長｣

放心気味にそう言った霜月監視官を立たせる

宜野座｢課長が現場に来ていいのか？｣

あ｢今日は1係と2係が合同だからいいかと思って。それに、そろそろこの事件にも方をつけないといけないから｣