爆心地のお気に入り【爆豪勝己】 (ページ7)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:44,232 hit

5話ページ7

あ「……疲れた」

訓練後、デモンストレーションに参加した挙句、あのような体勢を取られた私は学部の女の子達からめちゃくちゃ話しかけられた

羨ましいだの、筋肉はどうだった？だの色々

オマケに美男美女で超萌えたなどの謎発言もされた……

タバコ吸わなきゃやってられん

喫煙所で一服をと思いながら、喫煙所の方まで歩いていると声をかけられた

「あ！さっきはありがとうございました！」

あ「へ？あ、デク」

今日の訓練のもう1人の立役者

プロヒーロー、デクだった

緑谷「かっちゃんの知り合いなんですか？」

あ「かっちゃん？」

そう聞き返せばアワアワとキョドるデク

緑谷「かっちゃんは爆心地のあだ名みたいなもので……えーと、僕、爆心地の幼なじみだからつい……」

バツが悪そうにそう説明するデクは、爆心地と違って可愛げがある

あ「そーなんだ……かっちゃん、ねぇ。知り合いっちゃ知り合いかな。」

そう少し笑みを浮かべて言えば、赤面するデク

いや、ほんとかわいいな

なんて思っていると

「あ？なんで出久がいんだよ」

少し不機嫌そうな爆心地が到着

あ「お、来たか。かっちゃん」

ニヤニヤしながらそう言えば、分かりやすく顔をピキらせる爆心地

年下はこうじゃなきゃ

そう私のイタズラ心が疼く

爆豪「うるせっ！行くぞオラ」

爆心地はそう言うと私の手を引いて歩き出した

あ「あ、デク、バイバイ」

去り際に私はそう手を振ると、デクは困惑したように手を振り返してくれた