17話 ページ19
2人の話にひと段落ついた頃、敵の腕を消した件について警察から事情聴取を受けた
勝己がちょくちょくその時の状況を話してくれたから、なんとか何も問われることなく終わった
個性で傷も消せたためすぐに退院し、家に戻った
勝己も一緒に……
爆豪「そういや、就活の方はどうなんだよ」
あ「ぜーんぜんダメ！ホントにどうしようって感じ」
そう机に突っ伏しながらタバコを吸っていると
爆豪「なら、俺んとこで働けよ」
あ「え？」
爆豪「俺、今新しい事務員探してんだよ。けど、全員俺狙いとかヒーロー舐めてるような奴らしかいねぇしよぉ。Aなら安心して任せられんだよ」
えぇ
嬉しい話ではあるけど……
こんな簡単に、しかもこんないい職についてしまっていいのだろうか
しかも……
私だって、たまたま勝己と友達になっただけで勝己の事が好きなのに……
なんか信頼を裏切ってしまうような気分になる
爆豪「ま、そう答えは急がねぇし、ゆっくり考えろや」
私の頭をポンポンと優しく撫でてそう言った勝己
その目は少し私に似ているような気がして……
また、もしかして……なんて考えてしまう
あ「……勝己はさ、私を信頼してその話を持ちかけてくれたんだろうけど……私がその信頼を裏切ってたとしたら、受け入れてくれるの？」
爆豪「はぁ……」
勝己は大きくため息をつくと、私の隣に来た
爆豪「お前鈍感だろ？それに俺さっき言っただろ？Aの全部を受け入れるって……それには俺がAの事好きだって意味も含まれてんだよ」
そうまた手を握って真っ直ぐ私を見る
その視線は……やっぱり……
あ「私……勝己の事好き」
そうボソリと言えば、勝己はいつものようにニヤッと笑って
爆豪「じゃ、決まりな」
勝己はそう言うと、私にキスした
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作者名：空
| 作成日時：2022年11月22日 6時
