爆心地のお気に入り【爆豪勝己】 (ページ14)

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12話ページ14

あ「勝己〜、これから会う頻度減らそうか」

爆豪「は？」

二日酔いも治まってきた頃、私はそう告げた

このまま勝己といたらいつこの気持ちが爆発するか分からない

あ「私そろそろ就活始めないとだしさ。忙しくなるから」

爆豪「……理由はそれだけか？」

目敏いな……

あ「……うん。だから、就活終わったらまた遊ぼうよ」

そう言えば、頭を思いっきりグシャグシャとかきはじめる勝己

爆豪「お前……いや、いい」

何を言おうとしたのかはあえて聞き返さなかった

あ「ごめんね」

私がそう苦笑すれば、勝己は大きくため息をついて

爆豪「頑張れや」

そう私の頭を優しく撫でた

これで……

これで少しはこの気持ちを抑えられる

そう思うと心底安心する自分がいた

･

あ「あーー決まらない」

勝己に告げた通り、この数ヶ月就活をしたはいいものの……

全然結果が出ない

正直、自分が何になりたいとか、全く考えてこなかったのも大きいだろう

ただ、名門大学に通うだけの私じゃ就活で活かせるものが全くない

今までの空っぽの自分がこれで痛いほど分かって虚しくなる

それに……

この個性だ

就活にも不利に働くのは目に見えてわかっていた

こんな個性なら……

無い方が良かった

そして……

こんな時だからか

勝己の温もりに触れたいと思う

嫌な自分だ

こんなに勝己に依存していたなんて……

全部全部嫌になる

……消えてしまいたい