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11話 ページ13
あ「ん……」
朝起きると激しい頭痛に襲われた
昨日……飲みすぎたんだった……
昨日の自分に後悔しながら、体にかかる重みに気がむく
目を開ければ、目の前には逞しい胸筋……
私の体を包むように回された腕
え…………
あ「勝己……？」
爆豪「ん」
既に目を覚ましていたんだろう
勝己は私の頭を撫でながら返事をした
待て待て待て
え？？
どーゆーこと？
勝己となんで寝てるの……？
もしかして……
なんて思考を繰り広げてると
爆豪「昨日お前がめちゃくちゃ酔っ払って、俺と一緒に寝るってうるさいから寝ただけだ。なんも変なことはしてねーよ」
安心しろ
勝己はそう言う
その言葉に安心すると共に、やっぱり私なんかにそういう感情は起きないのかと落胆する
爆豪「それより、二日酔いやばいんじゃねぇか？水持ってくっから待ってろ」
勝己はそう言って、私から離れる
……寂しい
一晩の温もりが零れ落ちた
でも……
それでいいのかもしれない
私なんか……
私みたいな個性を持った女が勝己のようなプロヒーローの隣に恋人という立場で立ちたいと思うことがそもそもの間違いだから……
爆豪「ほらよ」
コップを渡してくれた勝己にお礼を言って、水を飲む
スーッと体に染み渡る
少しラクになった
でも……
この感情に締め付けられてどうしようもなく苦しくなった
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作者名：空
| 作成日時：2022年11月22日 6時
