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8話 ページ10

三ツ谷は優しい


優しすぎるくらい優しい


私を大切にしてくれて、私をいつも楽しませてくれる


言ってしまえば、7割がた三ツ谷に気持ちは傾いている


それでも……


残りの3割が傾かないのは、私が三ツ谷に嘘をついたから


罪悪感に打ちのめされそうだから


今更ホントの事を打ち明けていいものか……


言ってしまえば壊れてしまう


“彼”を忘れられないなんて……半分正解で半分嘘


忘れられないんじゃなくて、忘れたくないだけ


三ツ谷と付き合いだして、すぐに三ツ谷に靡くなんて……


っていう、面倒な私のプライド


三ツ谷といると落ち着くし、友達として好きなんだと思ってた


それが勘違いだったんじゃないかと、そう思うようになってしまった


今、私がホントの事を話して、三ツ谷と別れることになったら……?


本当に好きになりつつある私は耐えられる……?


自己中な考え


嫌な奴だな、私


でも、一つだけ……


もう……“彼”のことは忘れよう


もう彼を想って泣く事も、彼を想って胸を痛めることもしない


それがせめてもの今出来るケジメ


三ツ谷に本当の事を話すのは……


もう少しだけ待ってほしい





三ツ谷「なぁ、遊び行かねぇ?」



あ「え?」


目の腫れも引いたところで、三ツ谷がそう言った


気を使ってくれてるのかな


三ツ谷「ゲーセンとかどうよ?」


あ「いいね、行きたい」


私は笑顔でそう言った





「美人だ〜!」



「美人好き〜!!」


三ツ谷に家で待ってるように言われ、お邪魔すると、可愛らしい女の子2人に抱きつかれる


あ「えっと?三ツ谷の妹ちゃん?」


三ツ谷「あぁ、ルナとマナだ」


うむ……


可愛いな


あ「御幸Aです。よろしくね」


ルナ「Aちゃんはお兄ちゃんの彼女?」


え……


私は思わず三ツ谷を見る


どんな教育を施してんの


こんなちっちゃい子達が……彼女……なんて


あ「えっと、そうだよ。お兄ちゃんの彼女」


なんかこれ照れるな……


なんて思っていると、三ツ谷は顔を赤くしている


それを見て軽く照れていたはずの自分も赤くなってしまう


マナ「お姉ちゃん照れてる!」


あ「そんなことないよ!?」


思わず思いっきり否定してしまった


そんな様子を三ツ谷はケラケラと笑っている


笑うなよ……


そう思うが、私もつられて笑ってしまった

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たまごかけごはん - ファアァアァァァアァアアアアア(??????)好きすぎますゥゥッッッ…更新頑張ってください!!!! (2021年9月13日 0時) (レス) id: db0639213b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 好きです。 (2021年9月10日 22時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
零。 - ウッッッッッッ(尊死)アッッッッッッッ(心肺停止) 好きッッッッッッ(感想的な何か&遺言)あ、ピンク展開きたら俺が泣き叫びまs(((((((また来ます!(スライディングdogeza) (2021年9月2日 22時) (レス) id: 7f3bd8d569 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あいちさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年8月22日 23時) (レス) id: 8f9f2425a1 (このIDを非表示/違反報告)
あいち - いやぁぁ好きぃぃぃぃぃぃぃ 更新頑張ってください!! (2021年8月22日 22時) (レス) id: f5a49dd07f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年8月12日 23時

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