･ ページ12
今回は酔っ払ったわけではなかった
むしろ完全にシラフ
それでも、ここに来てしまった
「お姉さん、いいんだよね？」
あ「うん、いいよ」
それを合図に私たちの影は1つになった
･
あ「ｹﾞｯなんでいんの？」
朝、マンションに帰宅すると、玄関に大きな靴があった
婚約者だからと、合鍵を互いに持っているからそれで入ってきたんだ
五条「ｹﾞｯは酷くない？まぁいいけど……で？また昨日はどこに行ってたのかな？」
あ「だーかーらー！悟には関係ないでしょ？」
そう言いながら、荷物を置いて水を飲もうとキッチンへ行こうとした時だった
いきなり腕を掴まれて、近くのソファーに押し倒された
あ「何？」
五条「関係ないは酷くない？俺、Aの婚約者なんだけど」
そう目隠しを外した状態で言われる
婚約者だからなに？
今まで婚約者の私を蔑ろにしてきたクセに
あなたにとっては最初で最後の人生でも、私にとってここは101度目の人生
ことの成行をほぼほぼ知っている
お前が毎回浮気しては、その相手の恨みを私が買う
私の人生なんてそれで完結してしまうものだ
そんな人間に婚約者だという理由で行動を把握させろなんて承諾できるわけがない
あ「……婚約者だからなに？悟だって女の子と遊んでるでしょ？」
これは確信のない事だけど……
今の時期からしていてもおかしくないからカマをかける
その問いかけに悟はハッとしたような顔をする
ハハ……
なんだよ
私が知らなかっただけで、もうこの時期から女遊びしてたのかよ……
あ「カマかけたつもりだったんだけど……やっぱりそうだったんだ……ねぇ、どいてくれる？私、自分はやってもいいけど、人にはダメって言う奴大嫌いなの」
五条「そ、れは……ごめん」
苦虫を噛み潰したような顔で謝る悟
ホンットにもう……
付き合ってらんないよ……
五条「っ、泣いてんのか？」
そう言われながら、悟の長い指が私の目元を撫でる
なんで……泣いてんのよ、私
あ「……泣いてない。もうほっといて……あと、合鍵返して。私も返すから」
むしゃくしゃしながらそう言うと、悟は私の上からどいて、素直に合鍵を渡した
五条「Aは返さなくていいよ。持ってて」
悟はそう言うと、私の返事も聞かずにそそくさと部屋を出て行った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) @page41 id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
瑞瘡紅千樹 - わぁ……何故だか目から水が………自分って泣き虫なんですね← 結果的に夢主ちゃん死んじゃいまいしたけど、いいお話でした！これからも応援しています！ (9月5日 7時) (レス) @page40 id: 683952a146 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 空さん、この小説はハッピーエンドですか？ (2021年6月22日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
(o´･ω･`o)(プロフ) - 空さん» マジですか！？じゃあよっしゃー！！もしも五条さんとの子供が出来たら真っ先に駆けつけて欲しい(笑) (2021年5月21日 20時) (レス) id: 1f4799768f (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - (o´･ω･`o)さん» 分かりますw私も書いてて、あれ？五条さんよりお兄さんの方が……みたいなこと思いましたwお兄さんとの関係は良好ですので安心してくださいw (2021年5月21日 20時) (レス) id: 8f9f2425a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
x他1人 | 作成日時：2021年1月27日 20時
