絡まりあって、溶け合って【不死川実弥･冨岡義勇】

ついに 〈六話〉 ページ39

龍「はぁ……不死川さんの言った通りですぅ。私はAちゃんに任務を押し付け、手柄も横取りしましたぁ。」


認めた……


これで終わると誰もが思っていただろう


龍「でもぉ！後悔なんてこれっぽっちもしてませぇん。だって、Aちゃんが悪いんだものぉ！私の義勇さんを取るから！でも、もうそれもおしまいだわぁ……悪行が知れてしまったものぉ。だからぁ、私は鬼殺隊辞めますねぇ。今までお世話になりましたぁ」


サナエちゃんは最後まで笑顔でそう言ってのけた。


そして


龍「あ、そうそう。鬼殺隊は辞めるけどぉ、Aちゃんの事は許さないからぁ！そのつもりでいてねぇ」


そう最後に残して彼女は御屋敷を去った。


お「サナエはいなくなったのかな？」


そう訪ねるお館様にはい、と返事をする。


お「そうか……スッキリとしないね。サナエはまだAに何かしらするつもりらしい。柱の皆にはAをよく見てなるべく単独行動は控えさせて欲しい。」


御意、皆そう言った。


お「A、無理をさせてすまなかった。いつもいつもAには限界まで働いて貰ってしまう。本当にすまない。でも、その力、これからも鬼殺隊のために使ってくれると嬉しい。」


お館様の心温まるお気遣いのお言葉


あ「温かいお言葉ありがとうございます。私はこれからもお館様のため、鬼殺隊のために力を使う所存であります。」


お館様はありがとう、そう言って、今日はとりあえず解散すると仰った。


サナエちゃん……


何をするつもりなのかな？

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