討伐 -247 ページ7
〜･〜･〜
再びさくら中央シティへ足を踏み入れたAとフユニャンが探すのは
当然の事ながら、今回の騒動を引き起こしたウィスマロマンだ。
それと、ブシニャン達の妖力を奪っていた小さな白い妖怪達。
KOBの決勝戦に参加していた被害者達は救出したが、奴等はまだ辺りを漂っている筈。
「フユニャン、あそこだ」
しかし、静まり返った街中を歩き回り、その間、特に敵らしい敵と遭遇する事も無く。
視界の端に入った巨体の存在にAが気づくと、同行する青い猫に呼びかけた。
敵の姿を探し続けてようやく出会えたのが、まさかの真白の巨体。
これほど容易にウィスマロマンを見つけられるとは――フユニャンは訝し気に呟く。
「あれだけ挑発して来た割には、妙に静かだが……
何にせよ、このまま放っておく訳にはいかないだろうな」
「ああ。世界を支配すると言っていた奴が、何を仕出かすかわからないし……」
膨大な妖力を得た妖怪が、どのように世界を支配しようというのか知らないが
敵の狙いがそういう事であれば、相手が動き出してから対処するのでは遅いだろう。
やはりここは自分達が引き付けて、少しでもウィスマロマンの気を逸らす必要がある。
行くしかない。顔を見合わせた二人は強く頷き合い、思い切り敵の目の前に躍り出た。
そこで拳と剣を構える彼等の姿に、ウィスマロマンは余裕な姿勢を崩さず声を放つ。
「おや〜? まだワタクシにたてつく者が居ましたか。
――良いでしょう、相手になってやるでうぃす〜」
「ウィスマロマンは強敵だ! 気を引き締めて行け!」
いざ、自分達より二倍も三倍も大きな敵と目が合うと、途端に不思議と鳥肌が立った。
オロチやキュウビの妖力さえ奪い尽くしたという存在が、目の前に居る。
その事実が、ウィスマロマンと対峙せんとするAに戦いを躊躇させるのか。
だが相手がこちらの存在を認識した以上、怯んでいる暇などない。
所構わず突進してくる巨体に対し、Aとフユニャンは二手に別れてこれを避ける。
「(……妖力を奪われるのは厄介だが、ウィスマロマン自体はまだ脅威ではないな)」
先攻を仕掛けて来た敵は、巨体のスペック通り、わかりやすく動作が鈍かった。
これならばフユニャンはおろか、自分でさえ避けるのは難しくないと考えるA。
残る問題は、相手が如何なる手段を以てしてこちらを抑えんとするかだ。
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フェイル(プロフ) - 柚葉。結衣さん» 返信が遅れて申し訳ございません;; コメントありがとうございます! ちょっと今大変な時期なので非常に不定期な更新となってしまいますが、お待ちいただけたら幸いです;; 頑張らせていただきます!! (2020年1月8日 18時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉。結衣(プロフ) - この作品大好きです！投稿、楽しみに待ってますね！無理はしないで下さい！ (2019年12月28日 9時) (レス) id: 6cc0ccfec3 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - 零音さん» コメントありがとうございますー! ここまでいらして、コメントまでいただけることが本当に嬉しいです! 今のところは、基本的に隔週更新をさせていただいておりますので、皆様には非常にお待たせしてしまいますが、お付き合いいただければ幸いでございます! orz (2019年9月27日 22時) (レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
零音 - 妖怪ウォッチシリーズ、ずっと見させてもらってます。更新楽しみにしてます…！！ (2019年9月27日 20時) (レス) id: fb4191ca14 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ぴのさん» お祝いありがとうございます〜! 亀更新ですが、待っていただける読者様のおかげでなんとかここまで漕ぎつけました! 更新頑張らせていただきます! (2019年9月15日 15時) (レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2019年9月14日 7時
