討伐 -242 ページ2
「これは……通信回線が何者かに乗っ取られているであります!」
しつこく、どこのボタンを入力してみても、画面が切り替わる様子は無い。
どうやら完全に操作権限を掌握されてしまっているようだ。
それから、一体何事なのかと言いたげなナメクジ軍曹の声の後。
「――うぃすうぃす、うぃす……」
ノイズが退き、モニターが見せる映像が鮮明になっていくと共に、
スピーカーから不気味に野太い声が発せられた。
画面の中に映し出されたのは、暗い背景の中で嫌に目立つ、白き姿。
「ごきげんようでうぃすぅ〜。ワタクシはウィスマロマン」
「ウィスマロマンですって……!?」
「……あの面、さくら中央シティで見かけた奴等と同じだ」
「どうもこの放送は、妖怪ワールド中で流れているみたいでありますな……」
ついに自ら正体を見せつけ、自ら語り始めた敵――ウィスマロマンの登場に
ウィスパーとA、ナメクジ軍曹が口々に呟いた。
妖怪ワールド中に流されている放送というだけあって
恐らく、こちらの声は向こう側には届いていないだろう。
「早速ですが、ワタクシから皆さんにご報告があるでうぃすぅ〜。
今日から、この世界はワタクシが支配するでうぃすぅ〜」
「コイツ……! 何言ってるニャン!?」
「ここまではワタクシの計画通りに進んできました……」
“まずは妖怪達に特性の『魔シュマロ』を与え、狂暴な妖怪を沢山作った第一段階。
狂暴化した妖怪達と戦わせ、バスターズを鍛えた第二段階。
そして強くなったバスターズが大会に集まったところで、
その力を纏めて吸い尽くす最終段階――。”
話し始め、ジバニャンが言い放ったように、相手の一方的な“ご報告”とやらに誰もが
困惑していたが――その途中で、放送を聞く一同の顔つきが揃って強張った。
妖怪の狂暴化、狂暴化した妖怪と戦ったバスターズチーム、力を吸い尽くされた者達。
ウィスマロマンの語る計画の全てに、A達は心当たりがあったのだ。
「ツチノコ三兄弟をミツマタノヅチに変えた犯人は、アイツだったズラ!?」
「大会というのはまさか、KOBの事か!」
「じゃあ、もしオレっち達があの時、失格になってなかったら……」
「他のチームみたいに力を吸い尽くされて……!!」
「――戦闘不能に、なっていた」
そんな馬鹿なと心中が訴えかけてくるのを感じながら、コマさんやフユニャン、
ジバニャンやウィスパーの言葉を受けたAが、最後に言い切った。
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フェイル(プロフ) - 柚葉。結衣さん» 返信が遅れて申し訳ございません;; コメントありがとうございます! ちょっと今大変な時期なので非常に不定期な更新となってしまいますが、お待ちいただけたら幸いです;; 頑張らせていただきます!! (2020年1月8日 18時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉。結衣(プロフ) - この作品大好きです！投稿、楽しみに待ってますね！無理はしないで下さい！ (2019年12月28日 9時) (レス) id: 6cc0ccfec3 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - 零音さん» コメントありがとうございますー! ここまでいらして、コメントまでいただけることが本当に嬉しいです! 今のところは、基本的に隔週更新をさせていただいておりますので、皆様には非常にお待たせしてしまいますが、お付き合いいただければ幸いでございます! orz (2019年9月27日 22時) (レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
零音 - 妖怪ウォッチシリーズ、ずっと見させてもらってます。更新楽しみにしてます…！！ (2019年9月27日 20時) (レス) id: fb4191ca14 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ぴのさん» お祝いありがとうございます〜! 亀更新ですが、待っていただける読者様のおかげでなんとかここまで漕ぎつけました! 更新頑張らせていただきます! (2019年9月15日 15時) (レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2019年9月14日 7時
