百五滴目 ページ13
中原「はぁ…これで全部か?」
ルイヤ「多分…はぁ、よくそんなしっかりしてられますね。。。」
そんなことを云うとルイヤはその場に座り込んだ。
中原「まぁ、これぐらいはな。一応これでも幹部を任せられてんだ、部下よりも強くならないと示しがつかないってもんだろ?」
ルイヤ「確かに、それはちょっとわかりますね。下の者よりも強く…。私も少しずつ鍛えなくては…やはりほぼ鍛えてもない状態での実践は駄目ですね、体に悪い…」
中原「え、鍛えてなかったのか?」
ルイヤ「今は私よりも下の部下が行くことがほとんどですし、最近はずっと情報収集ばかりやってますしね」
中原「お前が一番強そうだけどな」
ルイヤ「だからです。私ならすぐ終わる様な任務でもほとんどあの方は私を任務に赴かせません。理由は、下の者の実践を合わせた強化と私を楽にさせるためらしいですがね」
中原「楽に?」
ルイヤ「もともと、私はお嬢様の眷属ではありませんよ。」
中原「は!?」
ルイヤ「私は元々、下等な吸血鬼です。眷属ではない、普通の、、、ど/隷でした。」
中原「ど/隷!?」
ルイヤ「はい。そして私はお嬢様に買われました。でも、お嬢様はあまり眷属を作りたがらない方で、ほとんど私一人でいろんなことをしていたのですよ。まぁ、お嬢様が守られるだけが心底嫌いな方で私はそこまで負担ではなかったのですが、誰か知らん奴のせいで私一人に苦労をかけていると思い込み、今ではそこらじゅうで眷属を作って私は暇を持て余している感じでしたね…」
中原「そんな過去が…」
ルイヤ「そこまで面白い話ではないですけれどもね。まぁ、久々に動けて楽しかったですね。これはお嬢様に報告案件です」
中原「・・・お前、戦いは好きか?」
ルイヤ「こちとらもとは吸血鬼なんでね、血を見ると気持ちが高ぶります。が、お嬢様と共にいたら少し緊張してしまいますがね」
ちょっと照れながら微笑むそいつを俺は、
とても、綺麗だと思った。
俺も、これほどまで彼奴の事を思ってやりたいと、、、
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RIN5hime(プロフ) - はらさん» すみません、外し忘れていたようです。本当に申し訳ありませんでした。ご報告、ありがとうございます。 (2018年4月9日 3時) (レス) id: fa950d0707 (このIDを非表示/違反報告)
はら - 続編なのに何でオリジナルフラグ外し忘れてるんですか〜? (2018年4月8日 9時) (レス) id: 73e7bfd0e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RIN5hime | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/koyuduki271/
作成日時:2018年4月8日 3時