老いない美女幹部【中原中也】season２

八十一滴目ー神原ｓｉｄｅー ページ39

上司「え!?・・・あ、あの…」

月詠「おい、下劣な人間」


その瞬間、この部屋の中に物凄い重力がきた感じがした。

踏ん張らないと立っていられないほどの殺気。

それを一番近くで感じた上司は座り込んでしまった。






月詠「神に見放された？上等だ。なら、私が神の手から零れ落ちたこいつらを受け止めてやる。・・・例え、私が地獄に行ってもこいつらは天国に連れてってやる。」





扉へと向かっていた踵を返し、俺達の方へだんだんと近づきながら云った。





月詠「それでも駄目ならこいつらの国を、こいつらを受け止めてやる手を私が作ってやる」





そして、俺らの方をみながら、





月詠「だから、ついてこい。絶対後悔はさせないさ」





(あぁ、何だこれは…)





もう、この部署に配属が決まった瞬間から、もう俺達の人生が終わりだと思っていた。

だけど、

そんな真っ黒な人生の中を光で導いてくれるようなあなたを見ると、




涙がでるんだ…。









上司は呆気に取られた様な顔で、幹部は此方を向いたまま微笑んでいる。






そんな中、廊下から一つの足音と手をたたく音が聞こえてきた。

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