老いない美女幹部【中原中也】season２

七十七滴目ー月詠ｓｉｄｅー ページ35

其の後は、ほとんどしゃべらず仕事に行く時間となった。


中原「俺は、今日任務があるから十時…頃に終わると思う」

月詠「私は…出かける仕事はないから今日は私が作ってまってるね？」

中原「おぅ、ありがとう、じゃあ、俺はそのまんま向かうけど大丈夫か？」

月詠「うん！私をなめるな!!」

中原「了解。・・・・・・昨日、あれから考えたんだが…」


あれ、とは私が愚痴をはいたことだろう。

この人は優しいから、私にかける言葉を寝る間も惜しんで考えてくれたのだろう。


(全く………あんなこと、いちいち気にしなくともいいのにね)


中原「大丈夫、お前だけのせいじゃない。









それじゃあな、」

そう云い、一瞬私の頭に自身の手をおいて彼は出て行った。


月詠「お前だけの、せいじゃない…か。」


今、私は彼に『お前は悪くない』と云われていたらこんなにも気持ちが晴れることはなかっただろう。

中也は一見、自分のことしか考えていないように見えるが、本当はしっかりと周りの変化に気付ける善い人。









そう、まるで………





あの人の、様に。









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月詠「・・・さーて、そろそろ私も行くか。」

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