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もう肆度 ページ6

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柱合会議が終わり、暫くしたら彩斗美が帰ってきた。



「師範、只今戻りました」

靴を脱いで彩斗美は私が座っている縁側に来た。


『ん。…楽しかった?』


「はい。お代金ありがとうございました。

…師範もお疲れ様でした。」

そっか。と素っ気なく返し、お茶を一口飲んだ。






彩斗美は着物の皺になっていた所を伸ばして、私に向き直った。

『何、そんなに堅くなって』



そして、一度深呼吸をしてこう言った。









「師範。…柱の皆さんと会って頂けないでしょうか」






『…は?』

つい咄嗟に出た言葉。


『…なんで』




「柱の皆さんと距離を置いていらっしゃるのは重々承知しております。


ですが、皆さん反省していらっしゃいますし、師範に会いたいと言っていらっしゃるんです!」



溜息しか出なかった。


反省している?そんなの上部だけだよね。


しかも今更遅いんだよね、

私の腕や腹につけられた消えない傷はどう責任を取ってくれるんでしょうか。


『あのね?』

「皆様こんな階級の低い私にも下げたくなかっただろう頭を下げてくださいました、

宇髄様なんて、地べたに手も付けてくださったんです」


と、彩斗美が私に被せて言ってきた。


地べたに手?

要するに土下座?




『ばっかじゃないんですか』


「え…?」



私は縁側を立ち、お茶を流しに置いた。



そして、小声で言った。


『…まぁ、考えとく』



彩斗美が嬉々として鎹鴉に手紙を括り付けていたのは言うまでもない。




…あ、今日書類貰ったんだった、ちゃっちゃと終わらせないとな…




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作者名:sa103 | 作成日時:2020年3月29日 22時

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