検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,591 hit

もう弐度 ページ3

今日は憂鬱。

なんでったって柱と顔を合わせなければならない、柱合会議の日。

なるべく遅く行き、なるべく早く帰りたい私。


10:30からの会議に10:10分に家を出るので、朝御飯はゆっくり食べられる。



寝巻から隊服に身を包み、

継子・原井彩斗美が作った美味しい握り飯を頬張る。


「師範。…大丈夫ですか」

「大丈夫だよ。…ご馳走様。美味しかったよ。」

「お粗末様です」
継子はカチャカチャとお皿を片付け始める。

「あ、そうだ。今日は気が向かないからさ、稽古は休んでもいい?」


継子は前にあったトラブルを承知でいる。

私は卓に封筒を置き言った。

「これでお出掛けしておいで。今日は炭治郎達、非番なんだって。
誘ってあげな。」

「ありがとうございます。…師範もお気を付けて。」

「ん」


私は走って産屋敷邸に向かう。

…もう揃っているでしょうか、今日はどんな謝罪の言葉を言われるのでしょうか。



暫くしたら本部に着いたので、
今日も今までと全く同じ笑顔を貼り付ける。

部屋へはかなたさんが案内してくださった。

御部屋の前で深呼吸していると、何やら会話が聞こえた。


「ッチ、彼奴を信じた俺が馬鹿だったぜェ、」

「彼奴は、最低だ。よくも俺達を騙してくれたな、柱全員に謝れ、いや謝っても許さない、二度と甘露寺と俺達に近づいて欲しくないものだ、そもそも…」


声色からして風柱に蛇柱でしょうか。


ほう、私がやっていないと分かった途端に其方の方、

星柱の悪口ですか。


…本っ当に貴方達にはガッカリさせられます。


これは星柱のみが悪いのですか、


星柱の安易なカッターキャーに惑わされていたのは何処の誰ですっけ?



まぁいいです。入らないと始まらないので、部屋に入りましょう。

勿論、誰とも目を合わせない様に。


私が座ると、柱全員が私の所に来て、

何かをバラバラに話し始めた。

はいはい。偽善者のたわ言は結構です。


それより1人ずつ話してください、煩いですよ。

その言葉は飲み込む。


その後はいつもと同じ様に貼り付けスマイルを浮かべるだけ。

肯定も否定もしない。

それは口を聞きたくないからです。






嗚呼、そうだ。風柱に蛇柱。


前の様にたわいもない会話をして笑い合いたい、と?


それも結構です。笑える自信ももう無いですし、


もう一度は無いんですから。

もう弐度 (彩斗美side)→←もう壱度


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 女主 , sa103
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:sa103 | 作成日時:2020年3月29日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。