もう弐度 ページ3
今日は憂鬱。
なんでったって柱と顔を合わせなければならない、柱合会議の日。
なるべく遅く行き、なるべく早く帰りたい私。
10:30からの会議に10:10分に家を出るので、朝御飯はゆっくり食べられる。
寝巻から隊服に身を包み、
継子・原井彩斗美が作った美味しい握り飯を頬張る。
「師範。…大丈夫ですか」
「大丈夫だよ。…ご馳走様。美味しかったよ。」
「お粗末様です」
継子はカチャカチャとお皿を片付け始める。
「あ、そうだ。今日は気が向かないからさ、稽古は休んでもいい?」
継子は前にあったトラブルを承知でいる。
私は卓に封筒を置き言った。
「これでお出掛けしておいで。今日は炭治郎達、非番なんだって。
誘ってあげな。」
「ありがとうございます。…師範もお気を付けて。」
「ん」
私は走って産屋敷邸に向かう。
…もう揃っているでしょうか、今日はどんな謝罪の言葉を言われるのでしょうか。
暫くしたら本部に着いたので、
今日も今までと全く同じ笑顔を貼り付ける。
部屋へはかなたさんが案内してくださった。
御部屋の前で深呼吸していると、何やら会話が聞こえた。
「ッチ、彼奴を信じた俺が馬鹿だったぜェ、」
「彼奴は、最低だ。よくも俺達を騙してくれたな、柱全員に謝れ、いや謝っても許さない、二度と甘露寺と俺達に近づいて欲しくないものだ、そもそも…」
声色からして風柱に蛇柱でしょうか。
ほう、私がやっていないと分かった途端に其方の方、
星柱の悪口ですか。
…本っ当に貴方達にはガッカリさせられます。
これは星柱のみが悪いのですか、
星柱の安易なカッターキャーに惑わされていたのは何処の誰ですっけ?
まぁいいです。入らないと始まらないので、部屋に入りましょう。
勿論、誰とも目を合わせない様に。
私が座ると、柱全員が私の所に来て、
何かをバラバラに話し始めた。
はいはい。偽善者のたわ言は結構です。
それより1人ずつ話してください、煩いですよ。
その言葉は飲み込む。
その後はいつもと同じ様に貼り付けスマイルを浮かべるだけ。
肯定も否定もしない。
それは口を聞きたくないからです。
嗚呼、そうだ。風柱に蛇柱。
前の様にたわいもない会話をして笑い合いたい、と?
それも結構です。笑える自信ももう無いですし、
もう一度は無いんですから。
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作者名:sa103 | 作成日時:2020年3月29日 22時