8.初試合 ページ10
不穏な音楽と共に目が覚める。
マップは軍需工場。
とりあえず、近くの暗号機を見つけることにした。
周りを見渡すと、そこは一見普通の工場地域。
『暗号機どこだろう……』
あっちこっち走り回っていると、ぽっぽちゃんが飛んできた。
『あっ、ぽっぽちゃん！』
ぽっぽちゃんに触ろうとしたものの、彼女は私の周りを一回転してどこかへ行ってしまった。
変なの、と不思議に思っていると、突然心音が大きくなった。
『これは、ハンター、？』
ハンターが近くにいると心音が大きくなるらしい。
ドクドク、と音はどんどん大きくなって、私は物陰に隠れた。
姿を現したのは真紅のドレスを身に纏い、ナイフを持っている白髪の美人さん。
鼻歌を歌いながら私達サバイバーを探している。
荘園に来る前は常に人間から隠れて過ごしていた。
少し怖いものの、隠れる事には慣れているのでやりすごせたようだ。
ふう、と息をついて立ち上がると、ブォンという音と共に、私の目の前に先程の女性の鏡像が現れた。
綺麗な顔立ちだなぁと見惚れていると、鏡像のナイフが振り下ろされ、同時に私の体に激痛が走った。
『い"っ、』
い、今のはなんだったの……？
恐怖心に駆られながら必死に走り出す。
後ろを振り向くと、鏡像と女性が入れ替わっていた。
『な、なんで……』
？「あら、貴女が新サバイバーね。この私を一体どれほど楽しませて下さるのかしら？」
『そういう貴方は誰なんですか。』
血「私は血の女王、マリー。以後覚えておきなさい？」
『……はい』
何とも言えぬ圧迫感で余計に緊張する。
荘園外ではハンターとサバイバーは仲が良いって聞いたけど本当なのかな。
そんなことを考えている間にも追いつかれそうで、私はあることを思い出した。
そう、自分の外在特質！
私は狼の姿になれて、一回殴られても平気になるらしい！
……正直狼の時の姿は好きではないし、周りに見せたくはないが。
ええいしょうがない！ここで即ダウンするよりはマシ！きっと！
邪念を振り払い、狼になる。
なんだか足が速くなった気がする。
血「お、狼？！」
マリーさんも驚いている様子。
慌てて二枚目の鏡が出される。
殴られたものの、痛みは先程よりかなり軽いもので、人間に戻った。
40秒間はなれないんだっけ。
暫く粘ったものの、次に出された鏡でダウンしてしまった。
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結のカルパス(プロフ) - ロディさんコメントありがとうございます！これからもキュンキュンさせられるよう頑張ります✊ (2022年9月18日 18時) (
レス) @page17 id: 656651df0b (このIDを非表示/違反報告)
ロディ - めっちゃキュン！ってきた！ (2022年9月17日 1時) (レス) @page17 id: 9acb1a0df0 (このIDを非表示/違反報告)
結のカルパス(プロフ) - 海猫珈琲さん» 海猫珈琲さんコメントありがとうございます！いつも小説拝見させて頂いてます。一緒に更新頑張りましょう(´_ゝ｀) (2022年8月23日 9時) (レス) @page12 id: 5a781ebf88 (このIDを非表示/違反報告)
海猫珈琲(プロフ) - 夢主ちゃん凄くもう大好きです...!!更新頑張って下さい！ (2022年8月21日 13時) (レス) @page4 id: 3d49f629d5 (このIDを非表示/違反報告)
結のカルパス(プロフ) - くもさん» コメントありがとうございます！性癖に刺さって何よりでｓ（ テスト期間終わったら更新しようと思います( ..) (2022年7月7日 18時) (レス) @page9 id: 5a781ebf88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結のカルパス | 作成日時：2021年11月22日 21時
