○○しないと出られない部屋 其の弐

お題 : 壁ドン 【冨岡義勇】 ページ14

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最速、溜息しか出ない。お題はまだいい。だって壁ドンだ。これはもはやどうでもいい。1番問題なのは相手だ。なんで寄りによって富岡さんなんだよぉ。前回のお題合ってから顔合わせるの気まづいんだよ。




ていうか富岡さんのその表情はなんなんだ。なんか、壁ドン……？ みたいな文字が浮かんでるように見えるのは気のせいか？





｢……A、壁ドンてなんだ｣






気のせいじゃなかったわ。え、今まで分からず色々して…………いや。富岡さんはそういうひとだ。

……あ、そうだ。




『富岡さん、ちょっとこっち。』



未だに？マークでいっぱいの富岡さんの腕を引っ張り壁際に連れてく。そのまま壁に背を付けてもらいその横にドンっと手を着く。


やめて。お前なにしてんだってその目線。やめろや。これが壁ドンなんだよ。てか富岡さん散々してきたじゃん。



『これが壁ドンですよ。…………本当は男の人が女の人にすると良いらしいですが。まぁ？富岡さん知らないから仕方ないですよね笑』





照れ隠しでからかいつつ扉に向かう。＿＿＿＿＿否、向かおうとした。





『…………と、富岡さん？』



そ。富岡さんに腕を掴まれ阻止された。え。、は？いや。待て待て待て。掴まれたところめちゃくちゃ痛いんですけど。え、まさか怒った……？




「……Aあまり人を馬鹿にするな」






『え。＿＿＿＿＿＿いでっ!!!』





おでこを弾かれる。あまりの痛さにそこを抑え富岡さんを睨みつける。




「ｯふ……」





ﾄｩﾝk…………ﾝﾝﾝ＿＿危な。いや、え、今わら……え。この人そんな風に笑えたの。いや、今の多分バカにした笑い方だ。気をつけろ。私。




「……行かないのか」



『……え、あ。はい。行きます。行きます。さっさと出ましょ。こんな部屋』





そのまま2人して一緒に部屋を脱出した。掴まれてたままの腕はそのままにして。






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