42話 ページ43
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レジへと向かうクザンさんの背中を目で追いながら、自分の少し短い髪に触れた。
「髪、切ろうって誘ったのはおれだけど、やっぱ勿体ねぇ。髪伸ばしてコレ着けたAを見てぇから。」
何度も頭の中でその言葉が繰り返される。
これはただの褒め言葉なのか……、それとも…。
「A、お待たせ。」
そう言われハッとするば目の前にはクザンさんがいた。
さっきの言葉に気を取られていたせいで、全く気付かなかったクザンさんの気配に心臓が跳ねる。
『…！すみません、払わせてしまって。』
そう慌てて言うと、クザンさんは少し不安そうにこちらを見た。
「待たせすぎちゃったか？すっげー眉間にしわ寄ってたけど。」
そんなに考えていたのか。
いや、というかそんなに表情に出ていたのか！
慌てる私にただただ心臓はドキドキ跳ねるだけで、顔が赤くなってくるのが分かる。
『…あ…その、つ、次のお店どこにしようか考えていたんです。そんな、全然…。』
やっと出てきた言い訳をまくしたてる様に早口で言えば、クザンさんは「そうだな、行こうか。」と行って歩き始めた。
それでも、身長の低い私の歩調に合わせてくれるクザンさんはやっぱり優しい。
けどその優しさはどっちの意味を持つのか分からない。
これは……期待していいんですか？
そう考えていたら自然と言葉が口からもれた。
『クザンさんって恋人とか…いらっしゃるんですか？』
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みき(プロフ) - にやにやしながら見ました。ここで終わりではなく、続編が出来れば見たいです。 (2021年1月29日 2時) (
レス) id: 940da72d22 (このIDを非表示/違反報告)
E - ナツさん» コメントありがとうございます。 そう、言っていただけてとても嬉しいです。話も終盤に入ってきたのでこの調子で頑張りたいと思っています。 最後まで楽しんで頂けたら、嬉しいです(^^) (2019年8月3日 13時) (レス) id: c09a31c274 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました。もうそろそろ涙腺が終わりそうです。更新頑張ってください (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc869cc63c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：E | 作成日時：2019年4月3日 22時
