31話 ページ32
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『クザンさん、ここって？』
「あぁ、そこは…」
ただ今、書類の片付け中…。
大将とその部下が仕事を放り出してサボったのだから書類がかなり溜まっている。
サボったことについては、海賊討伐で帳消しとなったがこれはもうどうしようもない。
とはいえ、今日はクザンさんも“珍しく”手伝ってくれているのでそこまでの負担にはなっていない…はず。
それ以上に……、
「ハッ！A“大佐”新しい海賊討伐任務が入っておりますが…。」
『分かりました、懸賞金は？』
そう、あの海賊討伐のおかげで沢山の任務が入って来るようになったのだ。
そして、その任務をこなして今では大佐の地位まで上ってきた。
おかげで借金も払えている……けど、
『ではクザンさん、少しはずしますね。すぐ帰って来ますから書類、よろしくお願いします。』
「遅くても大丈夫、寝ながら待ってっから。」
『“書類を進めて”下さいね！』
私がいなくなるとすぐこれだ。
おかげでかなり時間がたっているっていうのに…書類は一行に終わらない。
こんなに任務が入るっていうのもぶっちゃけ珍しいが、そこは海軍に借金してるのを上の人達も知ってるから、任務を与えてくれているのだ。
じゃなきゃこんなに、階級すぐに上がんないし…。
今の生活には満足してる、食べ物にも困らないし、借金返済順調だし、あとは…上司だけなんだよなぁ。
溢れてくる不満にため息をつきながらも、急いで『借金返済できる』という明るい方向に自分を無理矢理持っていくのだった。
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みき(プロフ) - にやにやしながら見ました。ここで終わりではなく、続編が出来れば見たいです。 (2021年1月29日 2時) (
レス) id: 940da72d22 (このIDを非表示/違反報告)
E - ナツさん» コメントありがとうございます。 そう、言っていただけてとても嬉しいです。話も終盤に入ってきたのでこの調子で頑張りたいと思っています。 最後まで楽しんで頂けたら、嬉しいです(^^) (2019年8月3日 13時) (レス) id: c09a31c274 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました。もうそろそろ涙腺が終わりそうです。更新頑張ってください (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc869cc63c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：E | 作成日時：2019年4月3日 22時
