4話 ページ4
.
わざわざ目線が合うようにされた海兵は少し笑顔をひきつらせながらも愛想笑いをした。
「そ、そんなわけないじゃないですか…大将様。」
海兵の言葉にドクンと心臓が跳ねる。
『…な…た、大将…！？』
確かにこの道中、周りの人達はそんな話をしてたけどデマかと思いスルーしていた。
『そんな、まさか…。』
「どうした？ネーチャン…。俺が大将だと不都合なことでもあるのかな？」
驚く私に男の人は今度はこちらを振り返り近付いてきた。
「もし、不都合なら…ネーチャンが悪いことしちゃったっつーこと…、っ！？」
男がそう言う前に、腹部を蹴ると入り口へと一気に走る。
幸い、他の海兵は大将の男に動揺していた上に入り口から離れていたので真っ直ぐ、逃げることが出来た。
ドアのノブを握り、開けようとした瞬間、足が止まりゾワリと鳥肌がたつ。
「オイオイ…ちょっと、いきなり何すんの。」
足元を見れば、床と靴が凍りついててひんやりとした空気にこの大将が誰なのかが嫌でも理解させられた。
『ヒエヒエの実…大将青キジですね…。』
「知ってた上で逃げたのか…。どうやら悪いのはネーチャンの方そうだな。こりゃ取っ捕まえなきゃいけなさそうだ。」
そう言うと、私に向かって冷気を放つ手を向けてきた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき(プロフ) - にやにやしながら見ました。ここで終わりではなく、続編が出来れば見たいです。 (2021年1月29日 2時) (
レス) id: 940da72d22 (このIDを非表示/違反報告)
E - ナツさん» コメントありがとうございます。 そう、言っていただけてとても嬉しいです。話も終盤に入ってきたのでこの調子で頑張りたいと思っています。 最後まで楽しんで頂けたら、嬉しいです(^^) (2019年8月3日 13時) (レス) id: c09a31c274 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました。もうそろそろ涙腺が終わりそうです。更新頑張ってください (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc869cc63c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2019年4月3日 22時
