26話 ページ27
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スラスラとペンのはしる音と、時おりペラリと捲れる紙の音。
＿＿＿そして上司のかくいびき。
『あの…クザンさん？』
「………。」
パキッと包むように腕にゴツゴツとした岩が広がっていく。
『クザンさんっ！！』
ガシャンと音をたてて、上司の体が砕けた。
「……っちょ！？ちょ、A！？石化した拳で殴らないでよ…。」
パキパキと音をたてながら不気味に上司の形になっていく氷にもう一発、拳を入れる。
『あなたの部下になってからやるのは書類、書類…しかもあなたの！！こっちは借金返すのに忙しいのに海賊討伐の依頼は全然来ないし！！』
「ちょっと…待って…！」
『どういうことですか！！』
ガシャンと氷の砕ける音がまた部屋に響く。
「もー…やめてってば。ホントに凍らすよ？」
『……あなたの部屋全てをまきこんで砕いてあげましょうか！？え？岩でボッコボコの部屋で寝泊まりしますか！！』
手に冷気を放つ氷を纏うクザンさんだが、そんなの構わず拳を向ける。
けど、氷の砕ける音はしない。
それどころか足元が一面、氷になっている。
「たっくよォ…、そんなに上司に拳を向けちゃって……。」
フゥと口元から冷気を放つクザンさんは、私に向かって手を向けた。
「なぁ……、」
『……っ！』
ひんやりとした部屋なのに、頬から汗が伝う。
だが、私の身におこったのは頭に手を乗せられただけ。
「じゃあ
＿＿＿ちょっと仕事サボりましょーか。」
『はぁ！？』
思いもよらないその言葉に、腕に覆われていた岩はあっさりと無くなった。
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みき(プロフ) - にやにやしながら見ました。ここで終わりではなく、続編が出来れば見たいです。 (2021年1月29日 2時) (
レス) id: 940da72d22 (このIDを非表示/違反報告)
E - ナツさん» コメントありがとうございます。 そう、言っていただけてとても嬉しいです。話も終盤に入ってきたのでこの調子で頑張りたいと思っています。 最後まで楽しんで頂けたら、嬉しいです(^^) (2019年8月3日 13時) (レス) id: c09a31c274 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました。もうそろそろ涙腺が終わりそうです。更新頑張ってください (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc869cc63c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：E | 作成日時：2019年4月3日 22時
