21話 ページ21
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海軍の帽子を被り、嬉しそうに去って行った女の子の後ろ姿を見ながら青キジに問いかけた。
『これでもダメですか？』
「……。」
青キジは困った様な表情を浮かべると口を開いた。
「このまま…おれがネーチャンを海兵に入れなかったらあのじょうちゃんは悲しむだろうな。」
『そうです、とはいえ…海兵になりたい理由は借金の返済だけではないですよ。』
そう言うと、周りの人たちに視線を向けた。
『借金目的で助けたなんて言えませんよ…こんなんじゃ。元はといえば自分が悪いんですけど…。でも、この町を助けてお礼を言われた時…すごく嬉しかったんです。それは…』
『どんなものよりも価値がありました。確かに払わずとも私なら逃げれます。けど…そのまま終われません。それほど迷惑をかけてきたんです。…お願いします、どうか海軍に入れて今までのこと、償わせて頂けませんか？』
そう言って青キジを見ると、彼もまた町の人たちを見ていた。
私の視線に気がついたのか、こちらに視線を戻すと口を開いた。
「……
＿＿＿＿分かった。元はといえば海賊の討伐、変わりにしてもらったしな…その“お礼”だ。」
そう言って笑った青キジに私もまた笑い返すと、彼に向かって敬礼をした。
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みき(プロフ) - にやにやしながら見ました。ここで終わりではなく、続編が出来れば見たいです。 (2021年1月29日 2時) (
レス) id: 940da72d22 (このIDを非表示/違反報告)
E - ナツさん» コメントありがとうございます。 そう、言っていただけてとても嬉しいです。話も終盤に入ってきたのでこの調子で頑張りたいと思っています。 最後まで楽しんで頂けたら、嬉しいです(^^) (2019年8月3日 13時) (レス) id: c09a31c274 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました。もうそろそろ涙腺が終わりそうです。更新頑張ってください (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc869cc63c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：E | 作成日時：2019年4月3日 22時
