80話 ページ41
麗日side
真実は、死柄木弔によって知らされた
こんなことなら
知りたくなかった
なにもなにも知らないままでよかった
こんなこんな
こんな悲しい真実しらなければよかった
｢う、うぅ………………｣
涙とともにこみ上げる嗚咽声
静かな森の中に響き渡る
｢なんなんだよっ……｣
切島くんの嘆き声
でも、どれだけ叫んでも嘆いても
Aちゃんはもう帰ってこない
死柄木弔も去ってしまった
だってね、
だれもAちゃんのことを引き止める権利がないの
ほんとはAちゃんの名前を呼ぶ権利すらないの
｢俺かえるわ……｣
爆豪くんの生気のない声
それに続いてみんなゾロゾロと帰っていく
そっと後ろを振り向く
そのときのみんなのうしろすがたは
小さくて今にも消えてしまいそうだった
・
・
・
｢…………Aちゃんは、もう帰ってきませんの？｣
隣から八百万さんの声が聞こえる
なんて答えればいいのだろうか
“帰ってくるよ”
そういえばいいのだろうか
でも、
｢もう……帰ってこないよ……｣
現実を受け止めるしかない
Aちゃんがこっちに戻りたいなんて思うはずがない
それほどのことを私たちはしてしまったのだから
｢う、うああぁぁぁぁ……！！｣
八百万さんの泣き喚く声
綺麗なその涙に
私もさっきとまったはずの涙が溢れてくる
その日
私たちはこれほどまでにないくらい
声が枯れるほど泣き叫んだ
・
・
・
・
ねえ、Aちゃん
ほんとはね、みんなあなたのことを大事に思ってるんだよ
私も大好きなんだよ
“へえ、それってほんと？？”
私の心の中に纒わり付く黒いモノ
それがとれることは
たぶんこれからも一生
ないんだろう
次の日から
私が雄英高校に行くことはなかった
・
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麗葉 - 『完璧』っていう夢みたいな人じゃなくて迷ってわからなくなって悩んでるのがとてもいいな〜と思いました！笑顔の破壊力ってヤバいですもんね！なんか守ってあげたい感じでこの作品私大好きです！ (6月24日 21時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
ははは一 - かんどうした (2021年12月8日 19時) (レス) @page4 id: 6f50961cb9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 主人公のモテる要素まるでないし、両親に愛されていない設定に無理やりしたら元々塵レベルだった惚れる理由の笑顔とかも普通に考えてでないでしょ。文章力ないとは言いませんが、キャラ含めて頭の悪そうな人しか出てこなくて読んで後悔しました… (2019年11月28日 1時) (レス) id: 45c16bbaa3 (このIDを非表示/違反報告)
(●?´▽?`●?)(プロフ) - うっわぁこの主人公の性格やっぱり無理 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5e85bd0815 (このIDを非表示/違反報告)
和琴 - ハッピーエンド (2019年3月12日 20時) (レス) id: d84b5701cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅蘭 | 作成日時：2018年5月12日 15時
