74話 ページ34
八百万side
ある日の放課後
上鳴さんに呼びかけられてAちゃん以外のA組全員で集まった
最初はなんともおもっていなかった
いや、思わないようにしてた
Aちゃんがいないのにはきっと訳があって＿＿＿
でもね、
上鳴さんの深刻そうな顔、瀬呂さんの悲しそうな顔
芦戸さんの悔しそうな顔、耳郎さんの今にも泣き出しそうな顔
私と麗日さん以外の顔が絶望に満ち溢れていて
ゾクリ
私の背中を嫌な汗が伝う
そんななか、ゆっくりと話し出す上鳴さん
・
・
・
・
｢Aが、ヴィランに俺たちの情報を売ってるらしいんだ｣
その言葉を聞いた瞬間頭を鈍器で殴られるような感覚になる
ねえ、なんで
Aちゃんがそんなことするはずないじゃない
信じてたんじゃなかったの？
｢Aちゃんはそんな子じゃない！！！！｣
隣で麗日さんの叫ぶ声が聞こえる
でも今はそれすらも耳に入ってこなかった
バラバラ
ガラガラ
なんの音？
ナンノオト？
それは、すべてが壊れてく音
楽しくて幸せな日々が崩れていく音
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
壊さないで
Aちゃんの笑顔を奪わないで
とめなくちゃ
私が、
私がとめなくちゃ
みんなが正気に戻ってくれるまで
私がどれだけ悪者になっても
どれだけAちゃんに嫌われても
ぜったいぜったいに守るから
｢私が守ってみせる…))ﾎﾞｿｯ｣
そう小さく呟いて
拳を握りしめる
大丈夫こわくないこわくない
Aちゃんに嫌われるのなんてこわくない
そんな震えてる私の手に
ひとつの小さな手が重なる
そっと隣を見ると
私をみつめて微笑んでる麗日さん
｢2人ならこわくないでしょ？｣
その笑顔に優しさに救われて
ようやく決心できた
Aちゃんを守れるくらいなら
これくらいのことどうってことない
まってて
まっててAちゃん
ぜったいに助けるから＿＿＿＿＿＿＿＿
・
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麗葉 - 『完璧』っていう夢みたいな人じゃなくて迷ってわからなくなって悩んでるのがとてもいいな〜と思いました！笑顔の破壊力ってヤバいですもんね！なんか守ってあげたい感じでこの作品私大好きです！ (6月24日 21時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
ははは一 - かんどうした (2021年12月8日 19時) (レス) @page4 id: 6f50961cb9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 主人公のモテる要素まるでないし、両親に愛されていない設定に無理やりしたら元々塵レベルだった惚れる理由の笑顔とかも普通に考えてでないでしょ。文章力ないとは言いませんが、キャラ含めて頭の悪そうな人しか出てこなくて読んで後悔しました… (2019年11月28日 1時) (レス) id: 45c16bbaa3 (このIDを非表示/違反報告)
(●?´▽?`●?)(プロフ) - うっわぁこの主人公の性格やっぱり無理 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5e85bd0815 (このIDを非表示/違反報告)
和琴 - ハッピーエンド (2019年3月12日 20時) (レス) id: d84b5701cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅蘭 | 作成日時：2018年5月12日 15時
