62話 ページ21
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遠ざかっていく勝己の背中に向かって叫ぶ
｢ねえ、まってよ勝己！！！
これは誤解で…………｣
そういうと勝己は歩く足をとめてこちらを振り返る
その時の目は憎悪に満ちた恐ろしいものだった
｢いいって、信用してた俺たちが悪かったんだ｣
信用？
｢なにをいってるの勝己？｣
勝己の言ってる意味がわからなかった
｢お前、この期に及んでまだ知らばっくれる気か｣
｢ねえ、全然言ってる意味がわかんないよ｣
そんな私の声も聞こえてないかのように勝己は話し続ける
｢お前、みんなが狂った理由ほんとに知らないのか？終わってんなほんと｣
｢俺も八百万も麗日も轟も他の奴らもみんな
お前に苦しめられたんだぞ？
物間だってそうだ、お前が被害者面すんなよ｣
しらないしらない
そんなのしらない
やっぱり私はみんなのこと無意識に苦しめ続けてきてたの？
わからないわからない
すべてわからない
｢だいたい、みんなお前のことなんて最初から好きなんかじゃなかったしな｣
そんなとき勝己から発せられた言葉
｢俺は最初からお前なんて遊びで付き合ってただけだし
麗日も八百万もお前のこと好きだった時なんて1度もないし
轟も面白がってお前に近づいてっただけだし
物間もB組のやつらも芦戸も上鳴も瀬呂も耳郎も切島もお前の悪口いいまくってるしな｣
おねがい
それ以上しゃべらないで
｢お前のことなんて｣
やめて
聞きたくない
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
｢みんな嫌いだったよ｣
パキン
ガラガラ
私の中でなにかがこわれていく
それは今までのような小さな音じゃなくて
全てを壊してしまうような大きな音
｢………………｣
みんなみんな敵だったの
私は 最初からひとりだったの
あれあれ
おかしいな
涙がとまらないよ
・
・
・
・
だれも 信用出来ない
いっそ私 なんて死 んでしまえば
壊れてしまった歯車
狂った歯車は元に戻せるかもしれないけどね
壊れてしまったものはもどせないんだよ
｢なんで俺はあんなことｯ……｣
ねえ、シッテタ？
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麗葉 - 『完璧』っていう夢みたいな人じゃなくて迷ってわからなくなって悩んでるのがとてもいいな〜と思いました！笑顔の破壊力ってヤバいですもんね！なんか守ってあげたい感じでこの作品私大好きです！ (6月24日 21時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
ははは一 - かんどうした (2021年12月8日 19時) (レス) @page4 id: 6f50961cb9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 主人公のモテる要素まるでないし、両親に愛されていない設定に無理やりしたら元々塵レベルだった惚れる理由の笑顔とかも普通に考えてでないでしょ。文章力ないとは言いませんが、キャラ含めて頭の悪そうな人しか出てこなくて読んで後悔しました… (2019年11月28日 1時) (レス) id: 45c16bbaa3 (このIDを非表示/違反報告)
(●?´▽?`●?)(プロフ) - うっわぁこの主人公の性格やっぱり無理 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5e85bd0815 (このIDを非表示/違反報告)
和琴 - ハッピーエンド (2019年3月12日 20時) (レス) id: d84b5701cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅蘭 | 作成日時：2018年5月12日 15時
